オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
有名タレントの女性とのトラブルが連日報道されています。その中でテレビ局にも批判が出ています。
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私はそもそも芸能界のスキャンダルなどに特に興味もありません。それでも今回のことは、目に入ります。マスコミの報道は、取材をした上で行われているそうです。それでも今回のような事例では伝聞がほとんどで、何が本当のことか分かりません。もちろんネットで流れている情報も同じです。
当然、私は事の真相を知る立場にはありません。事の真相は分かりませんが、タレントのコメント、テレビ局の対応を見ていると気になることが多いです。
一つ目は誰もが反論できない大義を掲げていることです。掲げている大義は、被害者である女性を守るため、です。この大義を理由に、被害者の特定につながる可能性のある情報はあえて伝えないようにしています。そのため、事の詳細について公表していません。
私は情報を公開しないことに異論はありません。しかし、公開しないことが多くのことを引き起こしています。さまざまな憶測を呼び、被害者探しがネットなどで行われています。今回の被害者はこの女性だと書き立てられて迷惑を受けている人もいます。知りたい人が多いのかもしれませんが、詮索も度を過ぎると問題が起こります。
今はこのような井戸端会議の噂話のようなことが公に簡単に起こってしまう時代です。その背景にあるのはもちろん、SNSが一般的になっていることです。そして大義はどうあれ、タレントやテレビ局は今回のことを隠蔽しようとしたと受け取られたのです。
では、どうすれば良いのでしょうか？
被害者が特定されることにつながる情報は出さないと表明した上で、先に公表することです。その上で、被害者探しをやめるように求めることです。悪いことほど早く伝える方が良い、というのは常に通用することです。それでも被害者探しは起こるでしょう。しかし、タレントやテレビ局がこれほど批判されることはなかったはずです。
また、これは憶測に過ぎないかもしれませんが、テレビ業界などマスコミでは社員の接待や飲み会への参加などへの認識が、その他の業界や一般的な企業とは大きく異なっている印象を受けています。接待や飲み会が業務内なのかどうか、接待や飲み会への参加の労務管理のあり方、ハラスメントに該当するかどうか、などについてです。
これらは一種の慣習です。業界の中では当たり前のことでしょう。しかし価値観の変化によって、良し悪しの評価は変わります。時代が変わればルールも変わります。多くの業界や会社では、接待や飲み会に関してルールを変えています。
業界の中にいると当たり前過ぎて気付きにくいものです。気付いた人がいて会社や上司に指摘しても、受け入れられないでしょう。よく言われる、業界の常識は世間の非常識です。今の時代、業界では当たり前では通らないのです。今回の事は業界の常識が世間から否定された一面もあると考えています。
マスコミは知る権利を守るとして報道の自由を主張してきました。さらに世間の声を代弁するとして正義を振りかざして他者を追及してきました。考えてみれば、今までしてきたことが大きなブーメランとして返って来たのかもしれません。
どの業界にも会社にも慣習があります。それが時代に合ったものかどうか、時には意識して自社の当たり前を確認する必要があります。そして、何かトラブルが起こったり、迷惑をかけられたり、被害や損害を被った時、どれだけ相手に非があったとしても、どれだけこちらに大義があったとしても責め立て過ぎない方が良いでしょう。こちらに非があった場合、相手は絶対に許さないでしょうし、以前責められた以上の責め方をするでしょう。
今回のケースを他山の石とする方が良いでしょう。そして、会社としてどのような姿勢で対処するのかを決めるのは中小企業では経営者です。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
応援しています！
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
２０１１年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE（ビブラビ）はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
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長尾洋介プロフィール
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