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【議論についてきていない参加者を作らない方法】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
会議の進行役であるファシリテーターは、参加者全員が議論についてくるように、会議を進める役割を担っています。
オブザーバーとして会議に参加していると、議論についてきていない参加者がいる場面を多く見かけます。
ファシリテーターの言動を見ていると、確認しながら進めている意図はあるようなのですが、何が足りないのでしょうか?


ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、プロセスの節目毎に参加者の合意を確認することを勧めています。
合意を確認する主な内容は二つです。
それまでの検討した結果と、次のプロセスです。
多くのファシリテーターは、質問をすることで、上の二つを確認しようとします。
ところが、その質問は、実際には質問していないように伝わっていることがあります。
学校の先生が
これでいいですか?
次に進みますが、いいですか?
などと言う時、生徒はどう受け取っているでしょうか?
本当に質問していると受け取っている生徒はほとんどいないと思います。
これは、質問の形をとっていますが、実際には、命令であり、合意への強制です。
ですので、クラス全員がどんな表情をしているか見ていない先生もいます。
見ている先生がいたとしても、気付かぬふりをして無視するケースが多いものです。
そこで異論や反論が出れば、進行にとってはマイナスです。
ところが、異論や反論を放置することは、全員の合意を形成する上では致命的な問題です。
確認の質問をしたら、少し間を取って、参加者全員の表情を観察します。
そして、少しでも不満や疑問の表情が読み取れたら、意見を求めます。
本当に質問していること、参加者が考えていることを知りたいと思っていることを伝えるには、工夫が必要です。
そして、その思いが伝わることが、議論についてきてない参加者を作らないために必要なのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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