ビブラビ記事一覧

若い人はやる気がない?

指揮者とオーケストラ

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

今の経営者や管理職の多くは精神論が主流で育った世代です。そして、今の若い世代に対して、やる気が感じられないと思っている人が多いです。

以前は、企業戦士、モーレツ社員、24時間闘えますか、などという言葉が流行りました。戦後の高度成長期からバブル崩壊までの時代の主流の考え方です。ところが、バブル崩壊以降、時代は変わりました。大企業も倒産しました。多くの社員がリストラによって仕事を失いました。

会社のために滅私奉公しても、簡単に捨てられたり、職を失うことがあることを思い知ったのです。そして勤めている会社への忠誠心の価値は一気に下がりました。また、世界的な多様化の流れの中、自分らしさや個性の優先度が高くなっています。そして、仕事への優先順位は相対的に下がっています

これが一世代前の人には、やる気がないように見えるようです。ただし、優先順位は下がっていても、不真面目になったわけではありません。実際、仕事に対しては真面目に取り組む人がほとんどです。仕事と同じか、仕事よりも優先順位が高いものがあり、それも大切にしているだけなのです。

そのため多くの人が、以前のように長く働きません。仕事がこなせるだけの次第点以上の知識やスキルがあれば、それよりも上のレベルを目指すこともありません。以前のように上昇指向を持つように強要すれば反発されますし、促しても持とうとしない人が増えているのです。もちろん上昇指向の強い人もいますが、多くはないのが現実です。

端的に言えば、仕事で無理をさせようとしても難しい人が増えているのです。しかし、与えられた仕事は真面目にきちんとこなしてくれます。今の時代に重要なのは、この特徴をふまえて人材活用を考えることです。

以前のように、無理すれば出来るかもしれない量や質の業務を担当させてはいけません。過重な業務を与えず、真面目に取り組めばこなせるように業務を割り振らなくてはなりません。

もちろん、中には上昇指向の強い人もいます。そのような人には、高い目標を持たせ、学ぶ機会を与え、挑戦する機会を与えなくてはなりません。

このように、人のよって違う仕事への考え方、仕事の優先度、キャリアプランなどに応じて対応することが重要です。そのためには、今までの画一的な人事制度では対応出来ません。画一的な育成や活用は通用しないのです。そこで、人事制度全体を見直し、運用していかなくてはなりません。これを推進出来るのは、中小企業では経営者だけです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP