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賃上げするか、しないか?

書類を見ながら頭を抱えるビジネスマン

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

今、賃上げが求められています。しかし、そのような余裕はないと感じている経営者も多いようです。

先日、今年賃上げした、あるいはする予定の企業は、85.7%だと報じられています。これは、全国の従業員100人以上の企業対象の調査結果です。従業員100人以上と言えば、中小企業の中でも、それなりの規模の会社です。それよりも従業員数の少ない会社では、賃上げしていない、する予定のない会社が多いと思われます。

新型コロナの上にウクライナ戦争などの影響で、原材料などの仕入れ価格も上がり、経費も増えています。景気も十分に戻っているとは言えない上に、先行きにも不安要素が多くあります。実際、賃上げする余裕はないし、無理して賃上げしても将来、経営が楽になる保証もありません。賃金を上げることを後押しするために、補助金や助成金が拡充されています。しかし、これらは一時的には助かりますが、一度上げた賃金を下げるわけにはいきません。将来を見通した中で、上げた賃金を支払いながら経営していけるか不安も感じるでしょう。このように考えて、求められているのは分かっていても、賃上げに踏み切れない会社が多いです。

では、賃上げしなくて良いのでしょうか?

より大きな会社の中にも、人手不足の会社は少なくありません。より良い条件で募集している会社は多くあるでしょう。より大きな会社の方が働く者にとっては安心感があるでしょう。給与など労働条件も良いでしょう。向上心の強い人にとっては、より大きな仕事が出来ることに魅力を感じる人もいるでしょう。

より安心感があり、労働時間が良い会社に魅力を感じ、そのような会社が人を募集していれば、転職するかどうか考えるかもしれません。もちろん誰にでも、強弱はあっても勤めている会社には愛着があります。一緒に働いてきた仲間との関係も断ち切り難いでしょう。

もちろん経営者は従業員のことを大切に思っているでしょう。その気持ちも伝わっていると思っているでしょう。そして、従業員は会社や経営者へ恩義も感じているでしょう。忠誠心もあるでしょう。

しかし、従業員にも生活があります。物価が上がり、賃金が上がらないことは生活を苦しくしています。勤め続けたい気持ちはあっても、条件に大きな差があれば、より良い条件の会社に転職する気持ちになるのも仕方がないことです。

賃金水準など労働条件が他と比較して悪ければ、人材確保が難しい上に、人材の流出の可能性も高いのが現実です。人件費は経費です。経費が増えれば売上も増やさなくては利益が確保出来ません。経費を抑えて、今の売上でも成り立つことに期待するのは現実的ではないようです。賃上げすることで増える経費を賄えるだけ売り上げをいかにして上げるかを考えなくてはなりません、

この決断を行い、どのように実現するかを考えるのは経営者です。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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