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意思決定の中身は重要ですが

指揮者とオーケストラ

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

経営者が行う意思決定は経営にとって重要です。しかし、その内容以上に重要なことがあります。

経営者には勉強熱心な人が多いです。そして、勉強したことを活かし、しっかりと考え、検討して方針や戦略を決めている経営者が多いです。しかも中小企業の経営者は現場に近い所にいて、現場のことも知っています。業界やマーケットの動きに対応するだけでなく、自社の状況や特徴なども考えた上で、意思決定をしています。決して机上の空論ではなく、実効可能性も実行可能性も高い、意思決定をしているケースが多いです。

しかし、自社で機能する戦略や戦術を打ち出しても、期待している程成果が出ていないケースは少なくありません。どこに問題があるのでしょうか?

その主な原因は、十分に実行されていないことです。

どれだけ良い意思決定をしても、実行の量と質が不十分であれば成果は出ません。そして、十分な量と質の実行を行わなければ、打ち出した対策などを実態に合わせて修正することも出来ませんし、対策自体の良し悪しを判断することも出来ません。

では、なぜきちんと実行されないのでしょうか?

厳しい言い方をすると、実行する現場に、内容や意義が伝わっていないからです。そんなことはないという反論が出てくるでしょう。しかし、伝えていることと伝わっていることは違います。本当に伝わっているのでしょうか?現場はなぜ取り組まないといけないのか、何をしなくてはならないのか分かっているのでしょうか?分かっているという表現は曖昧です。より正確に言えば、理解しているだけでなく、納得しているでしょうか?

会社の意思決定を実行するのは現場です。人です。そして、通常業務だけで十分忙しいです。そんな現場に何か新しいことをしてもらうには、伝え、指示するだけでは不十分です。命令しても本気では動かないものです。

会社にとって必要な意思決定ならば、現場に実行してもらわなくてはなりません。そのために現場の理解と納得を得なくてはなりません。そして、現場が理解し、納得しているかどうかは、現場が実行しているかでしか分かりません。そして中小企業では、現場の理解と納得を得るコミュニケーションの当事者は経営者です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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