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中間管理職のジレンマ

デスクを立ち、窓の外を眺める女性の後ろ姿

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

中間管理職は会社組織の要です。しかし、難しい立場でもあります。

中間管理職は組織図を見ると扇を下向きに広げた時の要の位置にあります。上には一人の上役がいて、下には複数の部下がいます。上からの指示を受け、部下を使って指示を実行する役割を担っています。同時に部下の元にある現場の情報を上に上げる役割も担っています。

上からの指示を実行するには部下の協力が必要です。そして現場の情報を入手するにも部下の協力が必要です。部下からの協力を得るには、部下から信用されていなけばなりません。中間管理職は部署のまとめ役ですので、部下にとってリーダーであり、兄貴のような存在である必要もあります。

ところが一方で、部下にさせることを決めるのは中間管理職ではなく上役です。部下に厳しいことを要求しなくてはならないこともあります。時には部下から反発されることもあるでしょう。言うことを聞いてくれないこともあるでしょう。

部下が大変だと分かっていても、させるのが管理職の役割です。一方、上層部に現場の状況を伝え、意見を言うことができるのも管理職です。しかし、最終的に判断しするのは経営陣です。厳しいと分かっていても、決まったことを部下にさせなくてはなりません。このように会社の意向と現場の現状、部下の気持ちとの間で板ばさみになることが多いのが中間管理職です。

それでも中間管理職は組織の要です。管理職が部下を束ねることができなければ、会社として決めたことが実行されません。現場の情報も経営陣まで届かないでしょう。それを何とかするのが管理職の仕事だと、管理職に言うのは簡単です。それは当然です。

しかし今の時代、納得しなければ従わない従業員が増えています。不満に感じることがあれば、簡単に辞める従業員も増えています。以前以上に中間管理職の役割を果たすのは難しいのです。

そこで経営者は、今の時代の管理職が役割を果たすことが難しいことを理解する必要があります。そして、管理職が部下からの協力を得やすいように協力することが必要です。例えば、厳しい要求をする時には、経営陣が現場の現状を理解していることを伝え、それでもしなくてはならない理由をきちんと説明できるように管理職に情報を与えることが必要でしょう。現場から上がってきた意見や情報には、きちんと受け取ったことと、それをどのように活かしたかを管理職を通して伝えることも必要でしょう。

中間管理職がその役割を果たしやすいように経営者も経営者しかできない役割を果たすことが必要です。これだけでなく、経営者がしなくてはならないことは増えています。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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