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【社員に必要なスキルを学ばせるために必要なこと】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
社員に身に着けて欲しいスキルがあるとおっしゃる経営者は多いです。
社員には、どのように学ばせていますか?


かつてのような、見て盗め、取り敢えずやってみろ、は時代遅れです。
実際には、上司や先輩が教えたり、社内外での研修を取り入れている会社が多いようです。
教える方法には、さまざまな方法があります。
その中身は、知識と練習、そして実践での経験とに分かれています。
その組み合わせによって、多くある方法論を特徴付けられています。
例えば知識で言えば、最初から事細かに教える方法もあります。
基本的なことを教えて、練習に重点を置く方法もあります。
ポイントだけ教えて、後は実践で経験を積ませる方法もあります。
これらに良い悪いはありません。
ただ違いがあるだけです。
スキルを学ばせる目的は、研修を受けた社員が、学んだスキルを現場で使い、成果を上げることです。
ところが、この成果が上がっていないと感じている経営者は多くいます。
それが問題です。
研修の成果が出ていないという現場を見ていて、感じる問題点が2つあります。
1つ目は練習や実践での経験が不十分であることです。
そして2つ目は、練習や実践から学ぶために効果的なフィードバックが不十分なことです。
スキルは現場で使えてこそ価値があるものです。
いくら知識が豊富でも、実践を積み重ねないと使えるレベルにはなりません。
しかし、ただ実践で使い続けても、それだけではレベルは上がりません。
実践での経験をレベルアップにつなげるには、適切なフィードバックが必要です。
適切なフィードバックを受けなければ、自分で工夫している間に、変な癖が付いてしまうからです。
実践は単独で効果があるのではなく、フィードバックとセットでなくてはなりません。
社員によっては、知識が不十分なまま実践で使うことに抵抗がある人もいます。
自信のない新しいスキルを使うこと自体に消極的な人もいます。
スキルの価値に疑問を持っていて、身に着けることに否定的な人もいます。
実は、仕事への意欲が低く、取り組む気持ちがない人もいます。
口に出して言っていることと、本心は違うかもしれません。
しかし、練習や実践で経験を積むことを避けたままでスキルが身に着くことはありません。
厳しいと思われても、嫌がられても、経験を積むことから逃げることを許してはいけないのです。
そして、経験を積む取り組みをしている努力を認め、適切なフィードバックを与えるなどのフォローアップをしなくてはなりません。
逆に言えば、身に着けることを社員に求めるスキルは、本当に必要なものに絞り込む必要があります。
スキルを身に着けることを求めれば、社員に負担を強いることになるからです。
そして、社員の取り組みに報い、レベルアップを実現させるには、適切なフォローアップを提供しなくてはなりません。
その代わり社員には、求めるスキルを身に着けるために必要な取り組みから逃げないように、ある意味追い込むことも必要です。
これらのことを理解した上で、社員のレベルアップに取り組んでいるのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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