オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
賃上げや初任給アップが続いているようです。これは働く人にとって良いことでしょうか？
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先週、初任給を上げる企業が多いと報道されていました。採用活動が始まる2026年の新卒だけでなく、入社が決まっている2025年の新卒の初任給も上げる企業もあるそうです。官民揃って賃上げに動いているようです。もちろん民と言っても大企業中心ですが。
大手のマスコミではこのような景気の良いニュースを好んで流しているようです。一方、同じ日に日本経済新聞などでは早期退職募集が過去最高レベルだと報じていました。
大手企業では、人材の新陳代謝を進めているのです。言い方を変えると、会社は求める必要な能力を持っている人かどうかの選別を行っているのです。若い人は今は能力が低くても成長する可能性があるので潜在能力が高い人を集め、育成するのです。
では社員全員の給料水準を上げることができるかと言えば、それほどビジネスの世界は甘くありません。
まず、ロボットやAIの活用によって、効率化を進めています。言い方を変えると、従業員の数を減らしても業務が回ることを目指しています。
また人材の選別を進めるでしょう。会社が求める能力を持ち、貢献度の高い社員は高給を払ってでも残します。しかし同じ会社に勤めていても、特に貢献度が高くない社員、多くの人ができる業務しかできない社員の待遇は相対的に下げ、最終的には切り捨てるでしょう。
会社にとって必要な能力を持っている人は高待遇で求められ、一般的な能力の人の仕事は少なくなる上に給料は低くなります。ジョブ型雇用が広がっているようですが、この待遇の二分化を進めることになるでしょう。
この厳しい現実を多くの働く人、新卒含めて求職者が理解しているのでしょうか？採用市場は超売り手市場、求人数は多く、給料も高くなっています。仕事はいくらでもあるし、良い給料や待遇の会社に採用されるのは簡単だと思っている人が多いのではないでしょうか？
それは短期的だと考えています。実は今後は働く人にとって厳しい時代になっていくでしょう。
今は人手不足の業界や中小企業は採用が思うようにいかず、従業員は簡単に辞めてしまうので人手の確保に苦労しています。実際に人手不足倒産が増えています。戦々恐々です。
しかし、そう遠くないうちに、働き先を見つけるのに苦労する時代が来るでしょう。少なくとも、希望通りの仕事や高待遇の仕事に就くことが難しい人が増えるでしょう。そうなれば、今人員確保に苦労している会社も、もっと楽に人を雇うことができるようになるでしょう。
しかし、仕事を求める人が増える状況になるまでは、人手の確保が難しい状態が続きます。問題はそうなるまで、どう耐えるかです。今を乗り越えなければ先はありません。
ただ採用担当や人事に発破をかけ、頑張っても今、十分な人を確保するのは難しいです。この状況をどう乗り切るのか？これを考え、実行するのは中小企業では経営者しかいません。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
応援しています！
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
２０１１年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE（ビブラビ）はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
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長尾洋介プロフィール
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