オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
自動車業界の不正が問題となっています。これから学ぶべきことは多いです。
昨年末、ダイハツの検査不正が話題となりました。その前には日野自動車、そして今回はトヨタでも不正が行われてきたことが明るみになりました。トヨタのグループ会社だけでなく、トヨタ本体でも不正が長年行われてきたことの衝撃は大きいです。
トヨタと言えば、かんばん方式など生産方式だけでなく経営全般に関しても、研究対象とされ、世界から手本とされてきました。グループ会社だけでなく、トヨタ本体でも不正が行われてきたのです。
トヨタは高い品質と生産性を誇っています。その反面、従業員に求めていることも多く、そして厳しいことでも有名です。この二つはセットです。従業員に対して厳しい要求をすることなく、常に良い結果を出し続けることは現実的ではありません。もちろん、従業員に対する要求が厳しいのに、十分な成果が得られなければ、会社として問題です。しかし、従業員に対する要求も厳しいけれど、良い業績を上げているのであれば、それは健全と言えると考えています。
良い結果を出し続ける会社では、従業員は仕事上、強いプレッシャーを感じるでしょう。これは当然だと考えています。また、今回、厳しい期限が設定されていることが原因のように言われていますが、仕事には期限があるのは当然です。期限を決めて、逆算して始めるのは適切な方法です。そして、厳しい期限が決められるのも、競争の激しいビジネスの世界で生き抜くには当然必要なことです。
厳しい期限を設定すること、それ自体には問題ありません。むしろ当然です。しかし、スケジュール的に現実的に無理であったり、問題が起こっているなどのケースで、それが検討もされずに放置されるとしたら、それは問題です。
そもそも現場の声が届いていない原因は何でしょうか?
現場が声を上げたのに無視されたのかもしれません。そもそも現場は問題を上げなかったのかもしれません。上げなかった理由は、上げても無駄だと考え、上げるのを諦めてしまっているからかもしれません。いずれにしても、現場の意見が検討されないとしたら、現場の声が届いていないとしか言えません。
ニュースなどで専門家は、いくつか理由を挙げています。現場の声を上げられないほど強いプレッシャーを受けていた。心理的安全性が保たれていない組織だったため、声を上げることができなかった、などです。いずれも従業員には責任がなく、会社に問題があるという視点です。
このような問題が起こると、会社に厳しい声が上がります。そして中小企業では経営者が非難されるものです。しかし、企業には企業を統治する責任もあります。会社を維持、発展させる責任もあります。そのために従業員にプレッシャーを与えることも必要です。一方で、現場の声を聞いた上で、現実的に適切に対処することも必要です。
その全てを担うのが経営者なのです。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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