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森と木を見る

指揮者とオーケストラ

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

ビジネスの現場は忙しいものです。忙しさに浸かっていて良いのでしょうか?

ビジネスをしていれば、目の前にしなくてはならないことが常にあります。そして、それらの多くはビジネス全体から見れば小さなことです。その小さな作業や業務の組み合わせでプロジェクトは出来ていますし、ビジネスも会社も動いています。

これは業務や作業に関連するものです。業務や作業だけでなく、時間軸でも目先の目標もあれば、長期の目標もあります。会社の組織も上は経営陣から現場の従業員の層まででできています。会社の戦略も上はミッションから下は現場でのタスクまであります。ビジネスも会社も小さなパーツの組み合わせでできた層が、何層にも重なってできているのです。

ところで、ビジネスや経営をどのような視点で見るのが良いのでしょうか?

経営はミッションが大切とか戦略が大切だと言われます。これは先ほどの層の中の上層部にあたります。もちろん、ミッションやビジョンも戦略も大切です。しかし、これらを実現できるかどうかは、実行できるかどうか、実行して成果を出せる力があるかどうかで決まります。つまり、業務を行う現場が実行できない、あるいは実行しても成果を出す力がなければミッションやビジョンや戦略も意味も価値もないのです。

ビジネスを推進し、会社を動かすには全ての層が機能的につながっていなくてはなりません。現場の役割は目の前に与えられた業務をこなすことです。高い視点で物事を見ることも大切ですし、要求するのも良いことです。しかし、現場からでは見えないものもあります。

一方、ミッションやビジョンや戦略を作るのは経営陣です。しかし現場の状況や持っている力が分からない中で作ったミッションやビジョンや戦略も砂上の楼閣、絵に描いた餅です。

大切なのは、ミッションやビジョンや戦略と現場の両方を見る視点です。ミッションやビジョンや戦略は例えれば森で、現場は森を構成している木々、その下の草花や土壌です。その全てが大切なのです。

木から空が見えるかもしれません。周囲の木々も見えるでしょう。しかし森全体を見ることはできません。草花や土壌からは空も見えません。森が見えるのは経営者しかいません。大企業の経営陣は森だけを見ていれば良いかもしれません。しかし、中小企業の経営者は木も見ることができる環境にあります。ですので森も木も見なくてはなりません。

戦略のピラミッドの上層から下層まで、長期目標から短期目標まで、プロジェクト全体から細分化されたタスクまで、経営組織の経営陣から中間管理職、そして現場の従業員まで、その全てを見ることが大切なのです。そして全体の整合性を考えながらビジネスを推し進め、会社を動かすことが必要なのです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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