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わずかな差が結果を分ける

パソコンに向かって真剣に作業している男性

白黒はっきりと結果が出るものが多いものです。結果ははっきりと分かれても、その差がわずかなことは少なくありません。

資格試験では、合格点が決まっています。合格点を取れれば合格で、一点でも足りなければ不合格となります。大学などの入学試験など定員のあるものは、成績上位から定員以内であれば合格で入学が許されます。順位が一つ違うだけで、合格と不合格とに分けられます。そして合格者の一番下の点数と、不合格者の一番上の点数の差は一点かもしれません。いずれも、わずか一点の差が合否を分けるのです。

ビジネスでも同じです。お客様が

  • どのメーカーを選ぶか
  • どの商品を買うか
  • どのお店で買うか
  • どの担当者から買うか

会社が

  • どの業者に発注するか

も、結果は明白です。選ばれたか選ばれなかったかの二つに一つです。白黒はっきりしています。

しかし、選ばれたものと選ばれなかったものとの差が雲泥の差であることは稀です。選択肢の中で、白と黒とがはっきりと分かれていることは、まずありません。全ての選択肢は、白から白っぽい灰色、そして黒っぽい灰色から黒へのグラデーションの中のどこかに位置しています。そして一番白いものが選ばれます。その時、選ばれなかった一番白っぽいものと、選ばれたものとの白さは、ほとんど変わらないかもしれません。つまり、結果は白黒明確に違いがあっても、その違いはわずかなことが多いのです。

ビジネスで選ばれるか選ばれないかの違いは、資格試験や受験のように明確に点数化されているわけではありません。しかし、わずかな違いで、選ばれるかどうかが決まるのは同じです。選ばれなかったら落胆するでしょう。それでも、差はわずかのことが多いのです。選ばれなかったとしても、極端に落ち込むことはありません。

ただし、選ばれなかったことを軽く考えてもいけません。わずかの差であっても選ばれなかったのです。その差を埋め、選ばれるようにならなくてはなりません。そのためには、差を生み出す可能性のある多くのこと一つひとつを疎かにしてはいけません。それぞれの項目で、一点でも積み上げなくてはなりません。

選ばれるか選ばれないかの違いはわずかです。しかし、選ばれなければ結果はゼロです。わずかな違いで選ばれないのは、もったいないことです。わずかな違いを疎かにせず、わずかな違いのために努力を惜しまないことが大切です。それが選ばれる可能性を高めるために必要な姿勢と行動なのです。

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