リーダーにはさまざまなタイプがあります。どのタイプが良いかどうかは、チームが機能しているかどうかで決まります。
目次
リーダーのタイプの分類
リーダーのタイプはさまざまです。しかし、それは二つの極端なタイプの間のどこかに位置しています。
極端なタイプの一つは、全てを自分で決め、自分の思うようにチームを動かすワンマンなリーダーです。しかし現実には、メンバーがどう考え、どう思おうと関係なく、自分の考えを押し付けるリーダーは少ないです。
もう一方の極端なタイプは、メンバーの自主性に任せるリーダーです。全てをメンバーの自主性に任せるのは、言い方を変えれば放任です。これではリーダーとしての役割を放棄しているとも言え、現実には少ないです。
リーダーは実際にはワンマン寄りか、自主性に任せる方寄りかは別にして、この二つの両極端の間のどこかのポジションを取っています。そして、どちら寄りかによって、リーダーのタイプを分類することが出来ます。
リーダーのタイプに優劣はない
どのタイプのリーダーが良いかについて、多くの議論があります。しかし、タイプに優劣はないと考えています。
リーダーはその役職や地位によって権限と共に責任を負う立場です。チームを率い、動かさなくてはなりません。タイプが違えば、そのためにすべきこと、してはならないことが違います。すべきことをし、してはならないことをせず、チームが求められている成果を上げられているかどうかが重要なのです。
リーダーのタイプには違いがあるだけで優劣はありません。役割を果たしている、言い方を変えるとリーダーとして機能しているのであれば、どのタイプでも良いのです。
相応しいリーダーのタイプやリーダーシップのスタイル
リーダーのタイプに優劣はありませんが、どのタイプが相応しいかは条件が影響を与えます。その主なものは、以下の四つです。
- 組織文化
- リーダーのキャラクター
- ビジネスの環境
- メンバー構成
まず会社には特有の風土や文化があります。自主性を重んじる文化の会社であれば、ワンマンなタイプでは機能しないでしょう。
また、リーダーも一人の人間です。キャラクターも価値観も違います。例えば、人と対立することを好まない人や、自主性を重んじる考え方の人が、ワンマン寄りのリーダーのタイプを採るのは難しいでしょう。リーダーは役割です。その人自身のキャラクターや価値観と違っていても、演じることも必要です。しかし、全く違うタイプに寄せたタイプは相応しいとは言えません。リーダーのキャラクターや価値観も相応しいタイプに影響するのです。
また、ビジネスの環境によって、相応しいリーダーシップのスタイルがあります。例えば会社の存続に関わるような事態が起こった場合は、メンバーの自主性に任せておくわけにはいきません。限られた時間の中で判断し、決断し、メンバーを動かさなくてはなりません。このような場面では、ワンマン寄りのスタイルを採らなくてはなりません。
さらにリメンバーもそれぞれキャラクターがあり、考えを持っています。リーダーに引っ張って行ってもらいたい人もいれば、自主的に動きたい人もいます。メンバー構成やチーム全体の傾向によって、メンバーを動かす上でどのリーダーシップのスタイルが相応しいかが変わります。
リーダーのタイプに優劣はありません。しかし現実には、さまざまな条件が相応しいリーダーのタイプやリーダーシップのスタイルに影響を与えるのです。
リーダーのタイプを選んで役割を果たす
リーダーは役割です。極端な言い方をすれば機能するかどうかが全てです。
条件によっては自分のキャラクターや価値観に合わないタイプやスタイルが相応しいかもしれません。しかし、リーダーと言う役割を果たすために、役を演じることも大切です。
それでも、自分らしくないタイプを演じるのに抵抗を感じるかもしれません。
しかし自分らしいとはどんなキャラクターなのでしょうか?
親といる時の子供の立場の自分、子供といる時の親としての自分、気の置けない友人といる時の自分、先輩といる時の自分、後輩といる時の自分など、その時の立場によってキャラクターに違いがあるものです。
ではリーダーとして機能するキャラクターを身に付けるのは無理なのでしょうか?
リーダーはその役割を果たすことが求められています。そしてその責任は、チーム全体、チームのメンバーに影響を与えます。リーダーシップを発揮し、チームを動かし、チームとしての役割を果たさなくてはなりません。機能するリーダーのタイプは多種多様です。誰でも自分のキャラクターを大切にしながら、相応しいタイプを選び、リーダーシップを発揮することが出来るのです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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