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ありがとうございます。
「ワーク・ブレイクダウン」実践家、
「こんな会社にしたい」を応援する
オフィス・ビブラビの長尾です。
「ワーク・ブレイクダウン」で、
難しいけれど大切なことの一つに、
「事実」と「意見」を、
はっきりと区別することです。
「意見」には、
「判断」や「評価」が
含まれます。
この区別を
一番気をつけてないといけないのは、
「現状把握」の場面です。
「現状把握」は、
今、何をしているのか?
今は、どんなやり方をしているか?
という問い掛けから始まります。
ここで「ブレイクダウン」するのは、
厳密に言うと、
「○○する」
だけです。
ケースによっては、
「誰が」が加わることもあります。
ところが、この場面で、
説明や、解説を始める人が
出てきます。
そうすると、
その中に必ずと言っていいほど、
「意見」が入ってきます。
はっきりと言葉で言う
場合もありますが、
多くは、
言葉尻のニュアンス、
表情、
口調、
投げかける視線
などで、
それとなく表現します。
意見の中身の多くは、
やり方への不満
誰かの仕事や仕事ぶりへの不満
です。
これは、
「現状把握」の後で行う、
「現状分析」や「原因分析」のテーマに
関連することです。
「現状把握」に「意見」を
交えてしまうと、
一見、議論が活発に見えるのですが、
「評価」は「感情」に
合理的な話し合いにならない
ことが多く起こります。
元々、「ワーク・ブレイクダウン」は、
現状を「改善」するために
行われることが多いです。
ということは、
現在のやり方に
何か「問題」があるのです。
社員のほとんどは、
真面目に仕事をしている
人から批判されるほど
いい加減な仕事はしていない
と、思っています。
それでも「問題」があるのです。
だいたい、「問題」があると、
「責任者探し」をします。
ほとんどの会社では、
「問題」が起こると、
誰かが、
叱られ、
責任を問われる
ことになります。
何をしているか
を「ブレイクダウン」しているのに、
その発言の中に、
「自分には責任がない」ことを
折り込もうとするのです。
ほとんどの場合、
これは本人は「無意識」で、
「習慣」や「条件反射」
のようなものです。
その結果、
水掛け論や、
責任のなすり合い
になってしまいやすいのです。
「原因分析」を合理的に行うために、
「現状把握」に「意見」を入れない
ことが大切なのです。
これは、「ワーク・ブレイクダウン」では、
ファシリテーターの重要な役割の一つです。
ただ、この
「事実」と「意見」を区別することは、
他の場面でも、とても役に立ちます。
普段、何かを考えたり、
人の話を聞く時に意識してみることを
お勧めします。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
「ワーク・ブレイクダウン」は、
「見える化」によって、
現場の実践力を高める手法です。
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
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長尾洋介プロフィール
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