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【多様性の時代の組織作り】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
多様性の時代と言われています。
しかし、その対応に苦労している職場が多いようです。


一言で多様性の時代と言われていますが、具体的にどうすれば良いのかは、分かりにくいものです。
イメージとしては、多様な好みや考えの人が共存していることでしょうか。
違いを認め合った上で共に暮らしたり、仕事をしている状態が、求められている姿でしょう。
日本は同質性の高い国だと言われています。
歴史的な背景もあっての特徴だと思います。
そのため、多くの人にとって、特に年齢の高い人にとって、多様性を受け入れるのは簡単ではありません。
そしてそれは個人だけではなく、同質性が高いことを前提に作られている会社などの組織も同じです。
多様性を受け入れ、活かすようになるには、2つのステップが必要です。
まず最初は違いを認めることです。
そして、違いを認めた上で、共存する形を作り上げていくことです。
今は、違いを認めることを定着させることに苦慮している状態だと思っています。
違いを認めるには、まず同質であることを求める人や組織から変わる必要があります。
そこで会社全体、職場では管理職やベテラン社員が、多様性を受け入れることに取り組み始めました。
具体的には、違いを否定せずに理解しようとする取り組みです。
その取り組みは適切だと考えています。
しかし、ここで問題が起こり始めています。
多様な考えを聞けば、時には違いとは言えない、社会や、会社など所属している組織の常識や当然とされることと相反する考えが出てきます。
それ自体は問題はありません。
しかし、今まで自分の考えを言えず、聞き入れてもらえていないかった人にとっては、否定せずに聞いてもらうことで、別の思いを持つ人が出てきています。
自分の考えを聞き入れてもらいたい思いが強くなった人が出てきています。
中には、今までの常識や当然とされていることを、考えの違いではなく、間違いだと主張する人もいます。
さらに極端な例で、実際には多くありませんが、自分の主張を押し通すために、多様性を振りかざす人もいます。
その主張や要求の中には、明らかに自分勝手で、組織としても受け入れられず、周囲の同僚からも受け入れられないものも含まれてきているようです。
多様性を受け入れる社会には、双方がお互いに違いを認めた上で共存することが必要なのです。
片方だけが違いを認め、どちらかが相手に一方的に譲歩したり、妥協するのも共存とは言えません。
会社などの組織や、上司の考えを一方的に押し付けるのも適切ではありません。
しかし従業員も、自分の考えと違っていても、会社などの組織や上司などの考えも、間違いではなく、違いだと受け入れなくてはなりません。
それが共存のための出発点なのです。
このことを理解した上で、多様性を受け入れ、活かす組織作りを目指しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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