ビブラビ記事一覧

最低賃金はもっと上がる?

分析のためにグラフを見つめる

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

最低賃金の引き上げが検討されています。あなたの会社は、「はい、分かりました」と言えますか?

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

無料メールマガジン配信中

最新情報や会員限定の情報などをメールで無料配信しています。

登録などに関する情報はこちらから

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

最低賃金を上げることの是非を国民に問えば、大多数が賛成でしょう。賃金をもらう立場の人がほとんどです。もらえるお金が増えるのですからうれしいことでしょう。当然、多数決をすれば賛成が大多数を占めるでしょう。

一方、企業側から見れば、簡単に賛成と言えない面があります。

新型コロナの影響で財務的に傷んでいる会社は少なくありません。コロナ中には、危機を乗り切るための特別な融資制度もあり、追加の借り入れが比較的簡単に受けられました。その分、負債が増えている会社も多いです。しかし、借りたものは返さなくてはなりません。

新型コロナが一段落したとは言え、売上が元に戻っていない会社は少なくありません。概ね売上が元の水準に戻っていても、原材料費や光熱費などの物価が高騰し、人件費が上昇しています。多少の値上げはできていても、これらによるコスト上昇をそのまま価格転嫁はできていません。実際、多くの会社では、粗利は減っている中で、耐えているのが現状です。ここでさらに人件費が上がればますます苦しい状況に追い込まれるでしょう。

特に人が関わる部分の多い業界、人が付加価値を生んでいる業界には厳しいでしょう。ロボットやAIでは担えないことも多いからです。できるとしても投資資金も必要ですし、実際に稼働し、財務的な効果が出るには数年かかるでしょう。それまで耐えられるのでしょうか?

厚生労働省の役割から考えると、最低賃金を上げることは良いことでしょう。そして、賃金も物価も上昇する状況は経済全体から見ても良いことでしょう。しかし、それはマクロな視点、長期的な視点での評価です。それぞれの企業は今の苦しい状況を乗り切れなくては将来はないのです。昨年の後半から倒産する企業が増えています。コロナ中に受けた融資などの返済猶予が終わる今後、ますます廃業や倒産が増えるでしょう。

過去、不景気が続いた時代、生き残りをかけた耐久レースが繰り広げられました。耐えられない会社は退場し、生き残った会社はマーケットシェアを広げ、良い業績を残しました。

しかし、今回のケースではどうでしょう?生き残っても苦しい経営が続くと考えています。

解決策は一つしかありません。十分な利益を確保できる水準まで値上げすることです。以前から何度もブログに書いていますが、値上げをしなくては生き残れない時代です。値上げにはリスクが伴います。販売数が減ったり、顧客が離れるなどで、値上げによって売上が増えるどころか減ってしまうリスクです。しかし、政府が補助金などを出してくれたとしても、それでは根本的な解決にはなりません。どうやって値上げするのかを考え、実行するしかないのです。

この難しい問題に取り組み、決断できるのは経営者しかいません。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

無料レポート公開中

無料レポートを公開しています。

無料レポートのダウンロードはこちらから

最新のレポートは、「現場の知恵を活かす」(2024年3月発行)です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

無料メールマガジン配信中

最新情報や会員限定の情報などをメールで無料配信しています。

登録などに関する情報はこちらから

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP