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近江商人の経営理念(4)

戦略のピラミッド
2021/04/26 情報を更新いたしました。

ブログを訪問していただき、ありがとうございます。
オフィス・ビブラビの長尾です。

前回に続いて、近江商人の「経営理念」について考えてみます。
日本の先人の知恵は、日本で、日本人相手にビジネスをする上で参考になることが多いものです。
今回は、「陰徳善事」です。

目次

陰徳善事

「陰徳善事」とは、人知れずよい行いを行うことです。
自己顕示や見返りを期待せず、人のために尽くしなさい、という意味です。

人間の能力には限界があります。
そして、自分の努力だけではどうしようもないこともあり、そこから先は神仏などの「絶対者」に帰依するよりほかはないという、近江商人の宗教観を表したものです。

人知れず努力する

人事尽くして天命を待つ、にも似ています。
人知れず努力することを勧めているところが、奥ゆかしく、日本的とも言えます。

また、人の努力が報われたり、見返りを得られるかどうかは、分からないもの、というのは、期待した結果の保証がなくても真剣に仕事をすること、期待通りの結果が出なくても、腐らないこと、など、常に努力を続けることを教えています。

地道に努力する

現代は、「すぐに」、「自分が欲しい見返り」や「評価」を期待しがちです。
これは、やむを得ないことです。
それでも、努力は嘘をつきません。時間が経ってからかもしれません。期待していた形ではないかもしれません。
期待していた相手からでないかもしれません。
それでも、何らかの形で返って来ます。

地道に努力を続けることの大切さを教えとして守ってきた近江商人の姿勢は、見習う価値があると思います。

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