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会社への忠誠心?

職場で笑顔で話し合う三人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

会社への忠誠心は強い方が良いと言われています。ところで、忠誠心は強化出来るのでしょうか?

以前と比べて、従業員の会社への忠誠心は弱いと言われています。

忠誠心が強ければ、業務に取り組む姿勢は、積極的で、真剣でしょう。難しい業務にも取り組んでくれるでしょう。業務量が多く、多忙を極めても、残業や休日出勤が必要でも協力してくれるかもしれません。

以前は、仕事の優先順位が高いのが当たり前でした。滅私奉公が良いこととされていました。その背景には、日本特有の同調圧力の強さがあります。会社から無理難題を言われても、拒否することは難しく、実質的には強制、強要に近かったのです。

これは会社にとっては都合が良かったはずです。いざという時には、従業員に無理が言えて、それを受け入れてくれたのですから。経営者にとっても、管理職にとっても理想的かもしれません。もちろん、ただ従業員に無理を言うだけでなく、恩情も与えていました。日本的経営を象徴する表現として、家族的と言われる所以です。

しかし、今は時代が違います。多様性が許容される時代です。仕事の優先順位は以前ほど高くありません。仕事に求めること、会社に求めることも以前とは違います。そして、従業員の同意があっても、自分の意思であっても、過剰な業務をさせることはできません。そのため、忠誠心を強化しても、効果はないと考えています。

以前と比べると、会社は従業員に対して優しくなければなりません。多様な働き方、多様な仕事への姿勢を受け入れなくてはなりません。会社と従業員の関係は、多少杓子定規にならざるを得ません。経営者と従業員、管理職と部下、そして同じ職場の従業員同士の関係も、以前と比べるとドライになるかもしれません。

ただし、日本人は日本人です。欧米のように、職場の人と完全にドライな関係を好んではいません。同僚と仲間意識を持ってもらうことは大切ですし、効果があるでしょう。会社への帰属意識を持ってもらうことも大切です。

忠誠心を持つことを強要して、過剰に従業員に負担をかけながら会社を運営するのは、経営者や管理職の従業員に対する一種の甘えです。少なくとも、今の従業員の多くは、そう感じます。忠誠心よりも同僚との仲間意識と会社への帰属意識を高める方が、効果的です。

このような土壌、組織文化を作るのに中心的な役割を果たさなくてはならないのが経営者です。経営者の従業員との接し方、指示や命令の内容と伝え方が影響を与えるからです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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