オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
先日有名企業の社外取締役が不適格だと話題になりました。取締役には何が必要なのでしょうか?
会社は社会の公器と言われています。会社が行うことは社内だけでなく、地域社会や消費者にも関係があります。そこで、一定規模以上の会社は取締役会に社外の人を一定数以上入れなくてはなりません。社内の人間だけで経営を行うと、独善的になったり、経営判断が偏る可能性があります。そして、不祥事のリスクへの対処の不備や、好ましくない事実の隠蔽などにつながる可能性があるからです。
先日、ある有名企業が新たな社外取締役を加えました。その新しい社外取締役は、取締役として不適格だと批判されています。その人は、経営のある分野で実績の著名人です。ところが、一部の分野では経験も能力もあることは誰もが認める人ですが、会社経営の経験はありません。取締役は経営全般について責任を負う立場です。特に社外取締役には、第三者の目で経営を見ることが求められます。ビジネスの一部の良し悪しを判断する立場ではありません。そのため、経営経験がないこと、それだけでなく、経営に携わったこともないことが、社外取締役としての適性がないと言われる理由となっています。
ところで、あなたの会社の取締役、役員はどうでしょうか?
多くの中小企業の役員は、社内の一部門のトップです。その部門、その分野で経験も豊富で実績もある人がなるケースがほとんどです。いわゆる現場叩き上げの人です。自分の専門分野以外のことは良く分かっていない人が多いです。さらに経営知識も持っていない人が多いです。当然、会社全体、ビジネス全体などの視点は持ち合わせていません。そして取締役会や役員会では、その部門、部署の代表としての役割を担っているのが現実です。
取締役、役員の適性として必要なものは、例えば以下の通りです。
- 会社全体のことを見る姿勢がある
- 会社全体のことを考える視点は持っている
- 会社経営に必要な知識がある
あなたの会社の取締役、役員には適性があるのでしょうか?姿勢や視点は取締役になってから、意識させることが出来るでしょう。しかし、姿勢や視点を持っていても知識がなければ、判断も提案も出来ません。今の取締役、そして将来の取締役候補に経営知識を学ぶ機会を与えているでしょうか?
経営者だけが会社全体のことを考え、取締役はあくまでも部門のトップとしての役割を果たせば良いというの一つの方法です。この場合、取締役の役割は。上場企業や大企業とは違うでしょう。しかし、それも中小企業では現実的な対応の一つと言えます。しかし、もし多く人の知恵を活用し、議論し、意思決定することを望むならば、取締役にも経営全体の知識を持ってもらわなくてはなりません。
この二つのどちらのタイプの取締役を置くかは選び、決めなくてはなりません。そして、それを決めることが出来るのは経営者しかいません。
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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