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人とコトとを分けていますか?

立ち話で男性に相談している女性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

現場で、注意して見ていることがあります。それは、人とコトとを分けているかどうかです。

例えば、会議などの中、発言した人によって、管理職や他の参加者の反応が違うことがあります。評価が高い人や、発言力の強い人の発言には好意的な反応する人が多い傾向にあります。そして逆のこともあります。評価が低い人の発言には否定的な反応が多く見られます。当の本人たちは意識していないかも知れませんし、そんなことはないと言われることもありますが、第三者から見ると、明らかに違います。

また、何か新しいことを検討したり、取り組んでいる時、対策を評価する時に見かけるシーンがあります。実績のある評価が高い人がしてダメだったら誰がしてもダメと、対策の評価を下げることはありませんか?評価の低い人がしてダメな場合、その人ではダメでも他の人がすればうまくいくかもと評価を保留にしたり、結果を判断に反映させないことはありませんか?このように、誰が実行した結果かによって、対策の評価が変わる現場は少なくありません。

誰が言ったかで、正しいかどうか判断されたり、提案が採用されるかどうかが決まったり、対策の評価が左右されたりしたらどうでしょう?

判断や意思決定を誤らせる可能性があります。また、意見を発表しても軽視されたり、実行しても結果が参考にされないとしたら、周囲から評価されておらず価値がない人と見なされていると感じるでしょう。当然、その従業員のモチベーションを下げる可能性があります。

このように日常の現場では、誰が言ったか、誰が実行した結果かが重視される場面が多いものです。そして、それは判断を誤らせ、間違った意思決定をする可能性を高くし、一部の従業員を傷付け、やる気を失わせている可能性があります。

ところで、あなたの会社では、誰の意見が正しいと判断されていますか?誰の提案が通りやすいですか?多くの会社では、経営者の意見や提案です。人とコトとを分けるのは難しいですが、大切なことです。この二つを分けることを普通のことにするには、まず経営者の意見や提案への反論や異論が出るようにしなくてはなりません。そのためには、異論や反論が出ないければ決めない、異論や反論を潰したり無視するのではなく、きちんと考慮に入れる、などを行わなくてなりません。当然、率先して行わなくてはならないのは経営者自身です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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