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【社員と危機感を共有するのは難しい】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
新型コロナウイルスの影響を受けている会社は多いです。
しかし、社員に危機感がない会社も多いようです。


新型コロナウイルスは経営に大きな影響があります。
強い危機感を持っている経営者が多いようです。
同時に、社員に危機感がないと感じているようです。
理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、自分事ではないからです。
社員も影響があることは分かっています。
しかし、会社が傾く可能性があるほどの危機感は持っていないものです。
さらに社員にとっては、もっと重要なことがあります。
自分自身や家族が感染しないかどうか。
お子様のいる社員は、学校が休みになった子供どうやって面倒を見るか。
これが社員にとって優先順位の高いことです。
それは仕方がないことです。
経営上の難しい局面はどの会社にもあります。
その状況を伝えると、社員を不安にさせることになります。
ただし、今回のような会社固有の理由ではない場合は、きちんと現状を伝え、協力してもらいたいことは明確に伝える方が良いです。
2つ目は、危機を伝えても、社員が本気で受け取らないからです。
実は多くの経営者が、社員に奮起を促すために、頻繁に危機感を利用しています。
社員は慣れているため、経営の危機を伝えても、真剣に受け取りません。
社員にとって、経営者はオオカミ少年なのです。
危機感を煽るのは、社内に喝を入れるには効果的な方法の1つです。
しかし、使い過ぎるのも問題です。
いざという時に、効果が得られないからです。
今回の新型コロナウイルスのような事態の影響は深刻です。
さらに、感染の拡大が収まった後も、長く影響が続く可能性が高いと予想されます。
このような難局を乗り切るには、社員の協力が欠かせません。
本当に社員の協力が必要な時に、社員にしてもらえるためには、社員との関係を適切に維持することと、社員を動かすために安易に危機感を利用しないことが重要です。
このことを理解し、実行しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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