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従業員の適性の間引き

畑仕事をもくもくとしている人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

従業員の能力を生かすことは大切です。そこにも間引きの考え方が役に立ちます。

従業員の能力を集約することで運営し、実績を出すのが会社です。そして、ほとんどの経営者が、従業員の能力を生かすことの重要性を認識しています。

ところが実際には難しいことも少なくありません。まず、能力の見極めが難しいことです。業務にはそれぞれ必要な能力があります。当然、必要な能力を持っている人を担当させることが望ましいです。人選は多くの場合、二つの方法で行われます。一つ目は、必要な能力を持っていると会社が評価している従業員を選ぶ方法です。もう一つは、必要な能力があると本人が主張している従業員に任せる方法です。いずれにしても、確実ではありません。実際に担当させてみると、業務がこなせないことも少なくありません。能力が不十分かどうかは、実際に担当させてみないと分からないものです。

もう一つの難しい原因は、人には意思があることです。本人は能力に関係なく、担当したい業務を担当したいでしょう。それでも会社から見て能力が不十分であれば、担当させないでしょう。そして本人は、希望する業務を担当させてもらえなければ不満を感じるでしょう。しかし、希望する業務を担当出来るなら、必然な能力を身に付けるために努力するでしょう。そして、身に付ける可能性は高いです。好きこそ物の上手なれです。逆に能力は高いけれど、したくない業務を担当することになった従業員はモチベーションが上がらないでしょう。

適材適所は言うは簡単、実現は難しいのです。

それでも会社の運営を考えれば、適材適所は大切です。そのための方法として適性の間引きという発想は有効です。例えば、ジョブローテーションです。いくつかの業務を担当させることで、さまざまな能力が必要とされる環境に置かれます。実際にさせることで、現在持っている能力、伸びる可能性の高い能力を知ることが出来ます。

間引きは、その時に除去することを表す言葉です。しかし、間引きの本当の意義は逆のところにあります。間引きをするためには多くの種を蒔き、芽を出させます。その中から発育が良く、成長する可能性の高いものを残します。これが間引きです。従業員の適性を見極めるために、間引きの発想を取り入れることは有効です。

ジョブローテーションは、。従業員の適性を見極め、適材適所の人員配置を行うには、必要なことです。また、複数の業務を担当することで、会社全体のことを知る機会も得られます。働き方改革などで、欠員となる部署があれば補充することも容易になるでしょう。

会社全体、その将来のことを考えれば有効であっても、。ジョブローテーションを行えば、現場では未経験者に教えることが多くなります。現場の負担は増えます。それでも、実行させることが出来るのは経営者しかいません。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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