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【テレワーク導入で増える、悩む管理職】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
新型コロナウイルスの影響で、テレワークを導入している会社が増えています。
そこで最も悩んでいるのは管理職のようです。


会社には指示命令系統があります。
社内では、指示命令系統に従って情報が流れ、管理されています。
その要の位置にいるのが管理職です。
まず、情報の流れ方は、会社や業界、部署によって違います。
しかし、ほとんどの会社では、直接会って伝えることの比率が圧倒的に多いです。
形式的には最終的に文書化されていても、文書化に至る過程では直接話し合われることが多いものです。
そして、上からの指示で不明な点があれば、確認するでしょう。
下からの報告や情報も、不明点があれば確認するでしょうし、より詳しく知りたいこともあるでしょう。
他の部署へ確認しなくてはならないことや、調整しなくてはならないこともあるでしょう。
これらを実際に行っているのが管理職です。
そして、これらの多くは、直接会って行われています。
また、会社での業務は分業化されています。
部署ごとに担当する業務があり、担当している業務を従業員に割り振り、進捗を管理しなくてはなりません。
部下によっては、担当業務が軽く余裕があったり、業務が多過ぎていっぱいいっぱいになっていたり、難航して困っていることもあります。
業務の管理は、ただ進捗状況を確認するだけではなく、業務の割り振りを適正にするために調整したり、フォローすることも必要です。
これらを実際に行っているのも管理職です。
環境は会社や部署によって違いますが、元々どこの会社でも、仕事上関係のある人と、直接話す機会を作ることが出来ていたはずです。
管理職は、部下の様子を直接見ることで、部下の状況を知り、多くの情報を得ることも出来ます。
ところが、テレワークでは、そのための時間や場がなくなるのです。
経営者も指示などを伝える機会がなくなり、伝える手段も変えなくてはならないでしょう。
部下も確認したり、承認を得たり、助けを求める機会が減るでしょう。
しかし、それらの機会は、管理職と比べると多くありません。
管理職が役割を果たす上で、経営者や他の部署の管理職、部下との直接の接点は常に必要です。
テレワークによって、仕事上最も影響を受けるのは管理職なのです。
従来と同じ情報や指示命令の伝達方法、管理手法のままでは、会社はうまく回りません。
テレワークに合ったものに変えなくてはなりません。
変えないままでいると、最も負担が増えるのが管理職です。
環境が変われば、ルールや仕組みも変えなくてはなりません。
そのことを理解して対処しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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