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【経営者が一人で何とかしようとするのは良いこと?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
現在のような難局の時、経営者は自分が何とかしなければ、と思うものです。
しかし、それは良いことなのでしょうか?


経営者は会社の意思決定権者です。
同時に最高責任者です。
そのため、今回の新型コロナウイルスのような事態では、自分が何とかしなければ、と考える経営者が多くいます。
会社のトップとしての責任感を自覚してのことなので、良いことです。
しかし、経営者が一人で抱え込むのは良いこととは言えないと考えています。
それには2つの理由があります。
1つ目は、一人で考え出せることには限界があるからです。
重要なことを決める時にこそ、人からもアイデアをもらい、選択肢を増やすことが必要です。
2つ目は、どれだけ現場に詳しい経営者でも現場の全てが分かっているわけではないからです。
リアルな現場を前提に意思決定しなければ、それは絵に描いた餅となってしまいます。
どれだけ緻密に計画、管理、指導している会社でも、現場での運用との間には一定のズレがあります。
そのズレが、実行段階で致命的な影響を与える可能性があります。
そこでお勧めするのは、現場を巻き込むことです。
現場を巻き込むことには4つの効用が期待出来ます。
1つ目は、現場のリアルな現場を前提に意思決定が出来ること。
2つ目は、現場の知恵を借りることが出来ること。
その結果、現場で実行可能で効果が出る可能性が高い選択が出来る可能性が高くなります。
3つ目は、社員が意思決定に関わったことで、自分事として取り組んでくれる可能性が高くなることです。
実際に、現場を巻き込むには2つの方法があります。
一緒に考えるか、管理職などに委任して支援するかのいずれかです。
巻き込むのは任せきりにするのとは違います。
必要な時には実際に関わり、必要な支援を与えなくてはなりません。
会社の決定事項の最終的な責任者は経営者です。
現場は、経営者が決めることを待っています。
しかし、経営者一人が行うよりも、現場を巻き込む方が、より良い決断を行い、現場に実行してもらえる可能性が高くなります。
そのことを理解し、現場を巻き込んでいるのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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