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【社員の負担とフェアな処遇】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
担当する業務によって、社員の負担には違いがあります。
その中で社員をフェアに扱っていますか?


会社では、多くの業務があります。
そして業務によって、負担に違いがあります。
一口に負担と言っても、多くの要素があります。
まず管理職など立場によってかかる負担には、以下のものがあります。
・自分の業務中心か、他の人の管理や育成や支援もしなくてはならないか
・判断を求められるかどうか
・責任を負っているかどうか
もちろん管理職ならば役職が与えられ、待遇面でも報われているケースが多いです。
しかし現実には役職以外の社員が、待遇面が変わらない相手や、良い待遇を受けている人を支援する役割を担っている人もいます。
また、担当する業務の性質上、判断を求められ、責任も負わされている社員もいます。
このような社員は、負担に見合った処遇がされていないと言えます。
もちろん、立場以外の負担要素もあります。
例えば、業務の特徴として以下のものがあります。
・作業量が多いか少ないか
・個人で完結するかチームで行うか
・答えがあるか、創造的に考えなくてはならないか
多くの会社では、この負担の違いは報酬などの処遇に対応していません。
同じ処遇なのに負担の大きい社員と、負担の小さい社員がいれば、フェアではありません。
もちろん、終身雇用で、ジョブローテーションが実施されている場合は、長期的にはフェアであると言えるかもしれません。
負担の大きい業務を担当することが、出世コースであることもあります。
つまり、短期的には不満があるかもしれませんが、受け入れる価値のある負担なのです。
しかし、現在の雇用環境を考えると、それを社員が納得し、受け入れるとは思えません。
担当する業務は会社から決められます。
負担が大きいのに、待遇は比較的楽な仕事をしている人と同じでは、フェアと感じなくても当然です。
もちろん、会社が価値があると判断する要素はさまざまです。
専門知識や、勤務時間や勤務場所の融通が利くかどうかなども判断する要素であることは間違いありません。
しかし、それに加え、担当する業務の負担の大きさに対して、どのように評価し、待遇に反映するのかも考慮に入れなくてはなりません。
フェアでない待遇は、仕事への不満や会社への不信を生みます。
多様な働き方に対応して人事賃金制度を見直す場合、会社都合の基準や、論理的な整合性だけでなく、社員が納得できる制度であることも重要です。
このような制度があり、運用出来ているのも現場力の強い会社の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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