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ゾンビ企業になっていないか?

パソコンの前に座り、自分の額に手を当てて悩む男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

最近新聞の紙面で目にすることが多くなったゾンビ企業という言葉があります。意外と身近な問題かもしれません。

新型コロナの影響で、業績の厳しい会社は少なくありません。特に行動制限や自粛要請の影響を受けたのは宿泊業、飲食業、実店舗で販売を行っている会社です。その多くは中小企業です。

自粛への協力に補助金を出したり、資金繰りの厳しい会社に対しても融資を止めないように金融機関に働きかけたりと、政府も対策を打ってきました。そのため、多くの会社が何とか事業を続けることが出来ました。

しかし金融機関がリスケを認めてくれても、借り入れが減ったわけではありません。追加の融資を得られたことで、借入額が増えた会社の方が多いでしょう。そして、借りたお金はいつかは返さなくてはなりません。このリスクについて、以前ブログに書きました。増えた借り入れが危険水準に達しているのに存続しているのが、ゾンビ企業です。

国際決済銀行(BIS)の基準では、ゾンビ企業は、3年以上にわたってICRが1倍未満、かつ設立10年以上の会社だそうです。ICRは企業が支払利息の何倍の利益を稼げているかを表す指標です。ICRは、数字が大きいほど経営が健全といえます。逆に1倍未満の場合は、事業利益で利払いを負担しきれていないということになります。つまり、経営とって好ましくない苦しい状態です。

政府の支援はありがたいものです。しかし、新型コロナは3年が経とうとしていますが、まだ収まっていません。しかも、収まったとしても、すぐに業績が戻るかどうかも不透明です。それでも、利息は支払わなくてはなりませんし、借りたお金は返さなくてはなりません。借り入れが増えていれば、支払利息も増えます。

今の政府主導の支援がいつまで続くか分かりません。縮小されれば、財務上苦しくなる会社は少なくないでしょう。ゾンビ企業と見なされれば、銀行の評価は低くなります。追加の融資が受けられない可能性の高い将来、苦しい状況を乗り越えられるでしょうか。

銀行は国際決済銀行(BIS)の基準に敏感です。それが企業に対する信用評価に影響し、融資判断に影響します。そこで一度、自社のICRを確認することをお勧めします。そしてその上で、今後の対策を考えなくてはなりません。

見たくないものかもしれませんが、現実を見て、現実的に対処しなくてはなりません。しかし、現実を直視するからこそ、対策も考え、講じることができるのです。これを行うのは経営者しかいないのです。そして経営者には、それを行う力があるはずです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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