神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
コミュニケーションで注意が必要なことに言葉の使い方があります。
最も注意が必要な言葉の1つは、なぜ、です。
なぜ、は理由を尋ねる言葉です。
しかし単純に理由を知りたいという好奇心や関心で、理由を尋ねることは多くありません。
多くの場合、理由を尋ねるには理由や意図があります。
では、どんな時に理由を尋ねるのでしょうか?
理由を尋ねられると、どう感じるのでしょうか?
ケースごとに、理由を尋ねられた時の経験から想像してみましょう。
希望や意見を伝えた時に、理由を尋ねられると、どうでしょう?
反対や反論される可能性があるので、相手を説得出来る理由を言わなくてはならないと感じるかもしれません。
もしかしたら、反対や反論の糸口を探るために理由を尋ねていると身構えるかもしれません。
悪いことや失敗した時に、理由を尋ねられると、どうでしょう?
非難したり叱責するために詰問されていると感じることが多いと思います。
誰にでも、これらのような経験をしています。
ですので、理由を尋ねられると、何か自分にとって良くないことが起こるかもしれないと感じる人が多いのです。
特に上司など立場が上の人から理由を尋ねらると身構えるものです。
安心な状況ではないからです。
そして、防衛本能が働きます。
そこで考えるのは、
どうしたら反対や反論されないように出来るか?
どうしたら非難されたり叱責されることを避けられるか?
避けられないとしたら、少しでも弱められないか?
などです。
これは経験から身に付いた反応です。
人によって強弱はありますが、理由を尋ねられると、防衛本能が働くものです。
そして防衛本能が働くと、本音でのコミュニケーションが難しくなります。
なぜ、などの理由を尋ねる言葉は、無意識に使ってしまう言葉です。
しかし、使った本人が思っている以上に、尋ねられた相手を構えさせる可能性があります。
それを理解し、受け入れた上で、理由を尋ねる言葉を使うことが大切です。
そしてそれが出来るのが、コミュニケーション能力の高い人の特長の1つです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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