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学んだけれど実際は(苦笑)

荒野の坂道を駆け上がる人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

今は、知識やノウハウを簡単に学ぶことができます。しかし、学べば使えるのでしょうか?

リスキリングが注目されています。リスキリング・ブームかもしれませんが、以前から知識やスキルを学ぶ環境は格段に整備されています。そして、意識高い系と呼ばれる人だけでなく、就職のため、転職のためなど、理由はさまざまですが、新しい知識やスキルを学ぼうとする人が増えています。もちろん、学んだことの証として、カリキュラムの修了証があるプログラムを選ぶ人や資格を取る人も少なくありません。

しかし、問題もあります。知識もスキルも学ぶことは大切ですが、学んだだけで現場で使えるレベルに到達出来るわけではありません。ところが、学んで覚えたことがあれば、披露したくなるのが人情です。そこで、何かと学んだことを元に、自分は分かっていると主張する人が出て来ます。いわゆる物知り顔で意見を言うのですが、厳しい言い方をすれば絵に描いた餅、机上の空論をもっともらしく言っていることが少なくありません。現場を知っている人から見ると、ただの頭でっかち、弁だけが立つ残念な人です。

ただ知識をひけらかすだけならまだマシかもしれません。自分の意見が通らないと、上司や経営者をバカにする人もいます。学んだ通りにしているのに思うような成果が出ないと、他人や環境のせいにする人も出てきます。学んだことは正しく、その通りにすれば、成果が出て当たり前だと信じているのです。しかし知識やスキルを使って成果を出すには経験を通してしか身に付かない応用力が必要なのです。学んだだけで成果が出るほど、現実は甘くありません。

学んだことをひけらかす人も、学んだ通りにすれば成果が出ると信じている人も、根本的に問題があるわけではありません。向上心があるからこそ、努力しているのです。ただ、せっかく学んだことが生かせていないのは残念です。そこで必要なのは、学んだことを使えるレベルに引き上げるために支援することです。

まずは、向上心を持っていること、自ら学んだ姿勢、カリキュラムやプログラムを終了したことを承認しましょう。そして、学んだことを生かし、成果につなげて欲しいと、期待を伝えましょう。その上で、現場で使い、経験を積む機会を与えましょう。

ここで大切なのは、すぐに成果が出ないことも少なくないことを伝えることです。そして、思うような成果が出なかったり、失敗しても良いことを伝えることです。だから、思い切って使ってみるように背中を押しましょう。安心して失敗出来る環境を整えることが、知識やスキルを知っているから使える、出来る、へレベルアップさせるために必要なのです。

この環境を整えること、そして失敗を奨励する土壌を作れるのは経営者しかいません。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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