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【会社の難局に社員の協力を得るために必要なこと】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
新型コロナウイルスの影響を受けている会社が増えています。
このような難局を社員と共に乗り切るには、何が必要なのでしょうか?


多くの経営者から聞かれる社員への不満は、以前と比べて会社への忠誠心が低いことです。
バブル崩壊の後のリストラの記憶が消えることはありません。
会社に忠誠心を持ち、滅私奉公すれば定年まで面倒を見てくれるというのが以前の常識でした。
リストラにより、社員は会社に裏切られたという気持ちを持ちました。
そして、会社を全面的に信用することが出来なくなっているのも仕方がないことです。
また、個人の仕事に対する考え方も変化しました。
公私のバランスに対する考え方も変わり、プライベートをより重視する人が多くなっています。
会社への忠誠心があっても、かつてのように、プライベートを犠牲にしてまで会社のために尽くすという考えを持った人は減っています。
このような変化が起こっているので、社員の会社への忠誠心が低くなっていることを実感している経営者が多くいるのは当然です。
特に、今のような会社が厳しい状況にある時、社員がどこまで協力してくれるのか不安に感じる経営者も多くいます。
言い方を変えると、多くの経営者が、忠誠心が弱い社員に対し、どこまで協力を求めて良いのかを悩んでいます。
このような場面で、策やテクニックは逆効果になることが多いようです。
出来るだけ率直に現状を伝え、真摯な姿勢で、真剣に協力を求めることが効果的です。
最終的に、どのような行動を取るかを決めるのは社員一人ひとりです。
経営者に出来ることは、協力を求め、協力してくれるように働きかけることだけです。
そして、社員がどの程度協力してくれるかは、それまでの経営者や会社と社員との関係性が影響を与えます。
雇い主である経営者や会社と、雇われている立場である社員とが適切な関係を築いていることが重要な要素になります。
ここで言う適切な関係とは、親密であることではありません。
適切な関係とは、社員には必要なことを求め、会社に貢献させるのと同時に、会社も社員に対して必要なことを行っている関係です。
難局を乗り切るために社員に協力してもらうには、日頃から適切な関係が保たれている中で、率直に要望を伝えることが重要です。
そのことを実行しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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