オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
店頭から米が消え、価格が上昇しています。これに関連して多くのことが話題になっています。
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品不足になると店頭から商品が減り、価格が上がります。そして、無くなっては困るという消費者心理から、まとめ買いをする人も現れます。その結果、さらに店頭から商品がなくなり、価格も上がります。これは今までもさまざまな商品で起こってきたことです。
では、本当にお米は不足しているのでしょうか？
昨年の収穫量は十分だったと発表されましたが、実は不作だったという情報も流れています。また、訪日客が増えて米の需要が高まっていることが要因と言われています。海外で米が人気で輸出が増えているという情報もあります。収穫量については情報が不確かです。そして訪日客増加などの影響はあるでしょうが、一気に店頭からお米がなくなるほどの影響があるとは思えません。
また、なぜお米の価格は上がったのでしょうか？
訪日客の増加でブランド米の需要が高まっていることが要因の一つだと言われています。それに伴い、一部の業者が値上がりを狙って買いだめしていると言われています。確かに平均小売価格は上がっているようですが、ブランド米と一般的なお米とではマーケットも需要も違うため値動きも違います。平均小売価格だけでは理由は分かりません。
結局、お米が不足しているかどうかも、なぜ価格が上がっているのかも、本当の原因は分かりません。ブランド米と一般的なお米で、店頭の品薄や価格の上昇の原因が同じかどうかも分かりません。マスコミの報道などで、憶測だけで不安を煽ったことが拍車をかけた可能性が高いと思っています。
私が、今回の騒動で問題だと感じているのは、政府が備蓄米を放出してもなかなか国民に届かないことです。緊急時のための備蓄米です。これほど国民の手元に届くまでに時間がかかるのは仕組みに問題があることを露呈しました。
一方、政府が備蓄米を放出してもお米の値段が下がらない原因は分かっていません。先週から短い期間で備蓄米を国民に届けることができるように新しい対策が実施されました。ブランド米はともかく、一般的なお米の値段が今後どうなるかに注目したいと思っています。
今回の騒動に関して、お米の流通経路に注目が集まり、特にＪＡへの批判も出ているようです。備蓄米が素早く国民の手元に届かなかった要因はＪＡにあります。ただし、その機能が十分で無かったからと言って、結果だけでＪＡに責任があるとまでは言えないと考えています。もちろん、このことを受けて利権の温床などとレッテルを貼り、ＪＡ不要論までいくのは行き過ぎだと思います。ただし、ＪＡの役割やあり方については再考する必要はあると思っています。
実はＪＡの役割だけでなく、既存の常識、今までのやり方について考え直すことが重要だと考えています。過去に有用だったとしても存在意義を失っている組織は無くす方が良いです。仕組みなども変える方が良いです。
緊急時に備蓄米が早く国民の手元に届く仕組み作りが必要でしょう。また、日本の食料自給率の低さは繰り返し話題になりながらも、一向に議論も進んでいません。減反政策を続けて良いのかも改めて議論すべきでしょう。農業を持続可能とするために農家が適切な収入を得ることができる仕組みを作り、環境を整えることも必要でしょう。そして、今回のような問題が起こらないように、お米の流通や相場に関して何らかの対策も必要かもしれません。
お米が高い！お米が買えない！などは大きな問題です。影響の大きさから多くの人が関心を示しますし、感情的にも強い反応を起こします。しかし目立つ現象に目を奪われてばかりではいけません。本当に必要なのは、根本原因を探ることと、現実的な対策を考えることです。過去の貢献や意味や価値、当たり前や常識などに囚われて思考停止になってはいけません。
これは経営でも同じです。大騒ぎになるようなことがあっても、起こっていることには対処しながら、長い目で見て対策を考えなくてはなりません。それは経営者の役割です。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
応援しています！
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
２０１１年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE（ビブラビ）はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
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長尾洋介プロフィール
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