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常識は最も強い思い込み

全員笑顔の職場の仲間

世間にもビジネスにも常識と言われるものがあります。しかし、常識には注意が必要です。

常識とは知っていて当たり前で、従わなくてはならないものです。そして、周囲の人から教わるのものです。当然、教えてくれる周囲の人たちも常識に従っているでしょう。

常識は、ある意味、先人の知恵です。人が共に生活し、仕事をするには、一定の決まり事が必要です。決まりごとがなければ、混乱します。そこで、共通のルールとして出来上がったのが常識です。

常識は決まり事なので、多少窮屈に感じるものです。しかし、全員が常識に従うことで上手くいってきた、言い換えると機能してきたから残っているのです。ただ窮屈で面倒なだけで、上手くいっていなければ、常識として残ることはなかったはずです。常識は従う価値があるものなのです。

しかし、常識と付き合うには注意が必要です。常識は集団によって違うからです。有名な言葉に、業界の常識は世間の非常識、という言葉があります。常識は一種の強烈な思い込みです。絶対的なものだと思ってしまいがちです。しかし業界が違えば、常識が違います。実は、同じ業界でも会社が違えば常識が違います。もちろん業界、会社だけでなく、国や地域が違えば、常識も違います。どこでも共通して同じではありません。

自分が属している集団の常識が、その他の集団では通用しないことも少なくありません。ビジネスでは、違う集団の人、異業種や他社の人と付き合うことが必要です。その人たちは、違う常識を持っているかもしれません。このことを念頭に置いて、外部の人と付き合うことが必要です。

もう一つ、常識について注意しなくてはならないことがあります。常識は、その集団にとって当たり前過ぎて、内部の人が疑うことはありません。一時、常識を疑え、という言葉が流行ったことがあります。ただ窮屈だからとか、面倒だから常識を否定してはいけません。しかし、常識も時代に合わせて変化しなくてはならないこともあります。健全な批判、言い換えるとクリティカルに考えて、常識を疑い、見直すことは大切です。

常識は、それぞれの集団にとって機能するものです。常識が違っていることはあっても、良し悪しも優劣もありません。ただ違うのです。外部の人と付き合う場合、そのことを忘れてはいけません。

しかし、常識に囚われてもいけません。そして、時代の変化と共に、常識もまた、変わっていくものです。健全な批判精神で疑うことも大切なのです。

常識は最も強い思い込みです。そのことを理解した上で、向き合うことが必要です。

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