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部下から信用してもらうために大切なこと

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2021/05/26 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

経営者や管理職など、決定権のある人に必要なのは信用です。
信用してもらうには、何が大切なのでしょうか?

信用を得るために大切だと言われていることはいろいろあります。
約束を守る、嘘をつかないなどが思い付くと思います。

経営者や管理職は、元々立場があります。
最初から上司を信用しない部下はほとんどいません。
現実に多いのは、徐々に信用を失っていくことです。

では、何が信用を失わせていくのでしょうか?

信用を失わせる理由の代表的なものは、信用を得るために大切なことを守れなかったことです。
約束を破る、嘘をつくことです。
これは誰でも分かっていることです。
ほとんどの管理職は、部下との約束を破って良いとも、嘘をついて騙して良いとも思っていません。
しかし、管理職にはそのつもりがなくても、部下に約束を破った、騙されたと感じさせることが少なくありません。
これが問題なのです。

その原因は、一貫性や整合性のない判断や指示です。
部下は上司の判断や指示に従って業務を行います。
上司は日々多くの判断や指示を行います。
それらに一貫性や整合性のない場合、現場は混乱します。
それぞれの判断や指示に従おうとすると、ちぐはぐだったり、両立出来なかったりします。
以前指示されてしてきたことが不要になったり、やり直しをしなくなったりすることも出て来ます。
このような判断や指示をする上司は信用されなくて当然です。

ところが、この一貫性や整合性のなさを管理職自身が自覚していないことは少なくありません。
判断や指示をする時の状況に応じて、最も正しいと思われるものを選んでいるからです。
判断や指示は、さまざまな要因によって影響を受けます。
会社の方針や状況、上の意向や、部署の状況、場合によっては判断を求めて来た部下や、指示する相手の部下の違いによって変わることがあります。
しかし、管理職は以前の判断や指示と一貫性や整合性が保たれているかどうかに注意を払わなくてはなりません。
管理職の中では矛盾していなくても、部下にとって矛盾した判断や指示は、きちんとした説明がなされなければ、嘘をつかれた、騙されたと思われても仕方がありません。

信用を得るには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
そして、失った信用を取り戻すには、信頼を得るためにかかった以上の時間が必要になります。
事情があっても、判断や指示の一貫性や整合性を維持するように気を付けなくてはなりません。
そして、以前の判断や指示と矛盾する場合は、その理由を伝えることが必要なのです。
これが出来ているのも、現場力の強い経営者や管理職の特長の1つです。

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