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【「ファシリテーター」の立ち位置】

ブログを訪問していただき、
ありがとうございます。
「ワーク・ブレイクダウン」実践家、
「こんな会社にしたい」を応援する
オフィス・ビブラビの長尾です。
「ワーク・ブレイクダウン」を
現場で複数のメンバーと行う場合、
「ファシリテーター」の役割は重要です。
議論を盛り上げると同時に、
「ルールの番人」という、
一つ間違えると、
一気に冷めてしまったり、
場が荒れてしまったりする
難しい役割も負っています。
そこで、
ルールを守りながら
議論を活発にさせる上で
気をつけるポイントがあります。
それは、
「中立」を保つことです。


「ワーク・ブレイクダウン」の
ミーティングでは、
参加者全員が関わり、
議論に参加し、
知恵を引き出し、
合意の上で結論を出していくことを
大切にしています。
ところが現実には、
議論に参加しない人がいます。
議論の参加に消極的なメンバーに
議論に加わってもらうために、
個別に発言を求めたりします。
発言してくれたら、
発言した行動自体や、
発想や着眼点を
少し大袈裟に褒めたりします。
これは、余り問題を起こすことは
ありません。
一方、例えば上司や重鎮がいると、
その人の意見に左右される
ことも起こります。
その影響力の強い人は、
「ファシリテーター」にとっても、
上司であったりします。
外部の「ファシリテーター」にとっては、
クライアントであったりして、
機嫌を損ねたくない相手である
ことがあります。
ただ、結論を出すだけなら、
その流れに任せれば良いですが、
「ワーク・ブレイクダウン」が
目指していることは違います。
そこで、敢えて、
影響力のある人の発言の後のコメントは、
控え目にします。
さらっと流します。
ここで、先程の
消極的なメンバーのケースのように
もり立てるようなことをすると
一気に方向が決まってしまいます。
「意図的に」影響力を弱めることが
必要になるのです。
「何を」言ったかよりも、
「誰が」言ったかに左右されるのは、
避けるべきことの一つです。
この例のように、
「ファシリテーター」のコメントは、
影響力があります。
そこで、実は一番気をつけなくては
ならないことがあります。
それは、
コメントに「ファシリテーター」の
「評価」が入ってしまう、
あるいは、
伝わってしまうことです。
繰り返しになりますが、
「ファシリテーター」には、
議論の方向性を決める「力」があります。
「ファシリテーター」が
「中立」でなくてはならないことは、
いくら意識しても、
し過ぎることはありません。
メンバーの発言を聞いて、
つまらない
面白い
すごい
などの判断や感情が生まれるのは
当然のことです。
しかし、
それをコメントや態度、表情には、
出来るだけ出さないように
注意してください。
「ファシリテーター」を役職者が
務める場合は、
特に注意が必要です。
「ファシリテーター」は、
全ての参加者に対して
「中立」でなくてはなりません。
その参加者の中には
「ファシリテーター」自身も
入っています。
「中立」が保てて初めて、
「ヒト」と「コト」を分けた、
本当の議論が出来るのです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
「ワーク・ブレイクダウン」は、
「見える化」によって、
現場の実践力を高める手法です。
あなたの会社、
あなた自身、
もっと良くなります。
応援しています!

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