神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者には最終意思決定権があります。
経営者が意思決定しなければ、現場では何が起こるのでしょうか?
現場の従業員が経営者へ不満を感じる理由の1つに、決めて欲しいことを決めてくれない、があります。
何の課題に取り組むのかが決まっていなければ、どの問題を解決すれば良いのか決まっていなければ、現場は動けません。
何に取り組むかが分かっていても、方法や進め方も現場だけで決められる範囲は限られています。
経営者が決め、伝えなければ現場は動けないものです。
ただ経営者から決定内容や具体的な指示が下りて来ないこともあります。
しかし、最も現場が不満を感じるのは、決めて欲しいと伝えているのに回答がないケースです。
経営者は忙しいですし、考えなくてはならないことも多くあります。
とは言え、その課題に実際に取り組むのは現場です。
解決したい問題を抱えているのも現場です。
経営者が決めてくれないことに不満を持つのは当然と言えます。
現実には経営者が決めなくても、お客様や取引先など相手があったり、期限が決まっているものの場合、現場は動かないわけにはいけません。
結果として、経営者が決めなくても、現場は動くかもしれません。
それでも、経営者の決定を待っている分、取り掛かりが遅れ、急がなくてはならなくなります。
動き始めてから、決められたり、口を出されれば、やり直しが出るなど、現場は混乱します。
現場は経営者に対し、決めるべきことをタイミング良く決めてくれることを求めているのです。
とは言え、全てを経営者が決める必要もありません。
あえて決めない、という判断もあります。
その場合は、決めないことと、現場に任せることを現場に伝えることをお勧めしています。
任せることは、多少の現場の混乱はあるかもしれませんが、現場の成長のために効果的です。
ところで、経営者の本音はどうなのでしょうか?
自分では決めないと決めているのでしょうか?
決められなくて悩んでいるのでしょうか?
自分では決めたくないので、誰かに決めて欲しいと思っているのでしょうか?
本音は何であっても、現場から見れば、経営者が決めてくれないことに変わりはありません。
不満が出た場合、きれい事などで自己弁護したり言い訳をすれば、現場の不満はもっと大きくなります。
放置することが一番良くないことです。
まず、上の3つの内、どれが本音なのかを、自分で区別することが、重要です。
その上で、適切なタイミングで、決定内容や判断内容を現場に伝えることが大切です。
これを意識して実行しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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