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【社内に徹底したいことの扱い方】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者には社内に徹底したいことが多くあるものです。
しかし、指導には注意が必要です。


会社には多くの決まりがあります。
複数の人で構成されているのが会社という組織です。
一人ひとりが役割を分担し、会社全体として事業を行っているのですから当然です。
決まりにもさまざまな種類のものがあります。
法律で決まっていて、守らなくてはならないこと、しなくてはならないこともあります。
業務を円滑に行うための決まりもあります。
そして、企業イメージやブランドイメージを維持するためにも、多くの約束事があるでしょう。
その結果、従業員が守るべき決まりごとは膨大な数になります。
元々経営者が従業員に対して望むことは多いはずです。
日々の従業員の行動や業務を見ていると、経営者には気になることが多くあるものです。
しかし、全ての決まり事を守らせようとし、多くのことを注意し、指導すると、問題も起こります。
多くの決まりごとを全て守らせようとすると、全体として守る意識が希薄になるのです。
決まりごとには重要度に違いがあります。
決まりごとの中には、守らなければ大きな問題を引き起こすものがあります。
守らなければ法的に責任を問われたり、企業イメージやブランドイメージを壊してしまう可能性のあるものです。
しかも、このような問題は、一部の従業員、場合によってはたった一人のちょっとした行動が引き起こしてしまう可能性があります。
つまり、たった一人の従業員の、たった1つの決まりごとを守らないことが、会社全体に影響を与えるような大きな問題を引き起こすことがあります。
極端な言い方をすれば、たった一人の行動がビジネスの全てを壊す可能性もあるのです。
全ての決まりごとを従業員全員に徹底して守らせることが理想です。
しかし、全てを全員に徹底して守らせるのは現実的ではありません。
そこでまず大切なのは、決まりごとに重要度を付けることです。
その中で、徹底して守らせなくてはならない決まりごとだけを選びます。
そして選んだ決まりごとを従業員全員に徹底するのです。
これが重要です。
これを理解し、会社を統治、運営しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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