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【現場の声や情報を聞くことが出来ていますか?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
現場の声を聞くことを意識している経営者は多いようです。
本当に現場の声を聞くことが出来ていますか?


多くの経営者は、自社が置かれている状況について、出来るだけ多くの情報を得たいと思っています。
経営者が知りたいと考えている情報にはさまざまな種類があります。
顧客や同業他社の動向など外部の情報だけでなく、社内で起こっていることも含まれます。
その全てが経営判断に価値のある情報だからです。
ところが経営者が望むようには現場からの情報は入ってきません。
そこで、現場から必要な情報が上がってくるように仕組みを作ったり、管理職から報告させている経営者もいます。
さらに、直接聞く機会を持っている経営者もいます。
しかし、本当に現場の声を聞くことが出来ている会社は少ないようです。
何が問題なのでしょうか?
情報の種類にもよりますが、仕組みを作ったり質問したからといって、何でも正直に話してくれると考えるのは単純過ぎます。
社員にもさまざまな思惑があります。
例えば経営者の立場で考えた時、取引先や銀行などから質問されれば何でも正直に話すでしょうか?
そうではないと思います。
もしかしたら、社員から質問された場合も正直に答えていないかもしれません。
それと同じ意識が社員にも働くのです。
まず、現場の声を聞くのは簡単ではないことを認識することが大切です。
また、現場の声を聞くことが出来たとしても、その後の対応によって、現場が情報が入って来なくなることも多くあります。
例えば、何か問題があって対処して欲しいなどの要望を聞いたとします。
その後、どうしていますか?
きちんと要望に応えていますか?
要望に応えられない場合は、その理由を伝えていますか?
現場の社員が、経営者も含めて上に情報を伝えるのには、それなりの勇気や覚悟が必要です。
さらに情報を伝えるには、文書を作ったり、伝えたり説明する時間を作るなどの負担がかかります。
そうして伝えた情報に対して、その後の報告やフィードバックがなければ、無駄なことをさせられていると感じても当たり前です。
いずれ、情報を上げなくなります。
現場の声を聞くことは良いことです。
しかし、現場の声を聞くには工夫が必要です。
そして聞いた声に、きちんと応えなくてはなりません。
現場からの情報を入手し続けられるのも、経営者の現場力に必要な要素の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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