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最低賃金見直しの影響

書類を見ながら頭を抱えるビジネスマン

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

最低賃金見直しで引き上げが決まりました。その影響は、人件費の増加だけではありません。

最低賃金が引き上げられると、何が起こるのでしょうか?

まず頭に浮かぶのが、今雇っている人の賃金を上げなくてはならないことでしょう。今、最低賃金を上回っている人も上げなくてはならないことも多いです。勤続年数などで昇給したり、時給を上げた場合、新しく雇う人の賃金を上げれば、それに伴って全体を上げないと整合性が保てなくなります。結局、雇っている人全員の賃金を上げなくてはならなくなります。全体として上がる人件費は小さくありません。新型コロナウイルスの影響で、経営が苦しい中、厳しいと感じている方も多いでしょう。

また、多くのアルバイトやパートに働いてもらっている会社は、他の問題も起こります。年収を上げたくない人もいるからです。主婦や学生の人は、所得税、社会保険、配偶者控除などのことを考えて、年収の上限を決めて働いている人が多いです。つまり、今雇っている人だけのことを考えれば、人件費の総額は上がりません。

しかし、年収の上限を決めている人は、時給が上がれば、年収の上限を超えないために働く時間を短くします。仕事をしてくれる時間が短くなれば、今雇っている人だけでは人手が足りないことになります。そこで、新しく人を雇わなくてはなりません。ところが人を新たに雇うのは大変です。募集しても十分な数の応募者が集まらないことが多いです。そこで少しでも条件を良くするために、時給を上げなくてはならないかもしれません。

最低賃金が引き上げられれば人件費が多くかかるようなります。その影響は大きいです。しかし、それだけでなく、人手が足りなくなることもあります。募集すれば人が集められるわけではありません。人を確保するのは簡単ではありません。

賃金を上げた後に、必要な人員は確保出来るのか?

についても考えなくてはなりません。一つ変われば、変えなくてはならないこと、影響の出るところが、いくつも出て来ます。それを先読みして対処するのも経営者の役割です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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