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【業務査定は個人重視?チーム重視?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
賞与や昇進に活用するために査定を行なっている会社は多いです。
個人とチーム、どちらを重視していますか?


単純に年功序列、入社歴だけで賞与や昇給、昇進を決めている会社は、ほとんどありません。
何らかの評価を行なっています。
評価項目は、会社によって違います。
そして、評価内容の賞与や昇格を決める時の使い方も会社によって違います。
また、項目や使い方は時代によって変わってきています。
以前は、賞与の評価は全社や部門で決まる部分が大きく、個人の能力や成果は主に、昇格の判断に使われていました。
どちらかと言えばチーム重視です。
その後、年功序列への批判、高成績の社員からの不満が出たことと、若手社員の退職防止の目的で、賞与にも個人の成果が大きく反映することが主流となりました。
個人重視にシフトしたのです。
しかし、個人成績やチーム成績の重視は、社内に軋轢を生み、組織運営上の問題を引き起こすようになりました。
そこで、個人やチームの成績の影響が以前よりも小さくしている会社が増えているようです。
では、今の査定項目と使い方は、効果的なのでしょうか?
そこで考えなくてはいけないのは、査定することを通して得たいものは何かです。
会社は会社全体の業績を上げることが一番でしょう。
そして社員に対しては、会社の将来のために、能力を伸ばし、会社に貢献し、辞めないことを望んでいるはずです。
社員の視点で考えると、正当に評価されているかどうかが重要です。
能力を伸ばし、貢献しても十分な評価と見返りが得られなければ不満を持ち、辞めることも考えるでしょう。
ここで注目しなくてはならないのは、会社への貢献の評価です。
具体的に言うと、所属しているチームの結果に対する貢献の評価です。
個人が出している成果は、分かりやすい会社への貢献です。
一方、チームだけでなく、会社全体で見た場合、チームへの協力、チームの成果への貢献の方が重要です。
ところが、チームへの貢献は、誰もが納得出来るような客観的に評価するのは難しいです。
特に個人での成績が高い社員は、チームへの貢献が低いと評価され、総合評価が低いと不満を持つ可能性が高いです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
会社は全体のパフォーマンスを最大にすることを目指さなくてはなりません。
そのためには、個人の成果と同じかそれ以上にチームへの貢献を重視しなくてはなりません。
そこで必要なのは、チームへの貢献を高く評価することを明確に打ち出すことと、社員と十分にコミュニケーションを取ることです。
何が貢献として評価されるのかを伝え、貢献度の評価を具体的な行動をあげながらフィードバックすることです。
査定項目と使い方は、会社から社員に求めていることを伝えるメッセージです。
明確に示し、社員に不満を持たれない工夫をしながら運用しなくてはなりません。
それが出来ているのも、現場力の強い会社の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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