神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
勤務時間中の25パーセントは無駄なことに費やされているそうです。
無駄は徹底的になくす方が良いのでしょうか?
日本のホワイトカラーの生産性が低いことは、以前から言われていることです。
しかし、今回ニュースでも扱われた研究結果は、インパクトの強いものでした。
仕事時間の25パーセントが無駄なことに費やされているとしたら、無駄を省こうとするのは、当然です。
では、具体的に無駄な時間と判断されたのは、どんなことでしょうか?
指摘されたものの1つは、無駄な営業活動の時間です。
具体的には無駄な移動時間と、結果的に面談出来ずに終わった訪問に費やした時間です。
しかし、この無駄を減らすことは可能でも、無くすことは出来ません。
現場を知っていれば、全てを無駄と判断出来ないことが分かります。
営業先の都合もあります。
営業側の商談の都合もあります。
また、営業は人が人と行うことなので、効率だけを追い求めると成果が望めない現実もあります。
しかし、意識すれば減らすことが出来る部分もあるので、取り組まなくてはなりません。
そして最も無駄とされた上位2つは、会議と社内の報告業務です。
実際に働いていて、この2つをわずらわしいと感ている人は多いと思います。
また、改善の余地が多いものであることは間違いありません。
この2つは、仕事の成果という視点で見ると、この2つには何の生産性もありません。
しかし、この2つが全く無駄なわけではありません。
まず、会議も本来の意味の通り、会して議論することには意味があります。
意見を交換することで触発され、アイデアが広がったり、刺激を受けることが出来ます。
また、共に仕事をする仲間との人間関係、特に信頼関係を築くことも期待出来ます。
組織全体の生産性は、信頼関係があるのとないのとでは大きく変わります。
社内の報告も、実際には、ただ情報を伝えるだけではありません。
報告内容を考える中で、行動や業務内容、進め方などを振り返ることになります。
上司に報告する中で、問題などの現状を共有したり、アドバイスやヒントをもらえることもあります。
効率を考えることは大切です。
しかし効率的であることを最優先にすると、結果的に生産性を落とすことになります。
一見無駄な時間にも価値はあるのです。
効率化出来るものは効率化し、生産性の視点で見ると無駄なことの生産性も無視せず、必要な無駄を残すことも重要です。
このバランスが取れているのも、現場力の強い会社の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
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