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自信を失いやすい?

デスクで頭を抱える男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

社員の育成に苦労している経営者が多いようです。以前のような育成ではうまくいかない原因の一つに、自信を失いやすい人が増えていることがあるようです。

褒めて育てることが大切だと言われる時代です。打たれ弱い人が多く、厳しい指導をすると、極端に落ち込んで立ち直れなかったり、逃げ出す人も少なくありません。そして、過剰なまでに攻撃的になる人もいます。見えている反応は違っても、自信のなさ、自信の失いやすさが根底にあるケースが多いです。

では、以前は自分に自信がある人が多かったのでしょうか?

自信があるかないかの視点で言えば、今は以前と比べて二つ違う点があると考えています。一つ目は、自己評価が高いことです。二つ目は、成功の基準が高いことです。

個性を大切にすることも、良い所を伸ばし、活かすことも良いことです。しかし同時に、自分は自分のままで良く、それで十分に価値があると言われます。実態と関係なく、自己評価は高くなります。

そしてさらに、誰でも成りたいものになれると言われます。子供の頃から、褒めて育てられ、自分の良さを生かして何になりたいかを考えさせられます。何になりたいかは人によって違いますが、自己評価が高ければ、目指すもののレベルが上がります。つまり、成功出来ているかどうかを決める基準が高くなります。

良い所と言っても、実際は人との比較によって評価されます。成りたいものによって、必要なもののレベルも重要度も違います。特に成功者と言われる人は、才能と運に恵まれた上で努力した人の一部で、特別な人です。成功者と言われる人になることを成功の基準にするのは現実的ではありません。

以前は、周囲から実際に近いか、どちらかと言えば低い評価を突き付けられることが多いので、実際以上に高い自己評価を持つことはありませんでした。当然、世に知れたような成功者は雲の上の人であり、簡単になれるものではないと言い聞かせられました。その上で少しでも向上するように努力することが大切だと言われました。そのため以前の人の多くは、自分を知り、現実に目を向け、身の丈に合った目標を持ち、努力することが大切だと言う考えが根本にあります。

自己評価が高ければ高いほど、いつかは自分のレベルを知り、それほど高くないという現実を突きつけられます。これは自信を失う要因になります。成功の基準が高ければ高い程、そのために必要なものやレベルが多くなり、いつかは自分には難しいという現実に気付きます。自分は成功者になれないという現実を突きつけられることも、自信を失わせるでしょう。

しかし、いずれも本来、自信を失う必要のないことです。自分の現状を受け入れ、努力することで向上していけます。今よりも少し高い所を目標にすれば、近づいていくことが出来ます。小さい頃から染みついた考え方を変えさせるのは大変です。しかし、社員の育成にあたって、このことを受けれてもらうことから始める方が良いかもしれません。

育成は中小企業にとっては重要課題です。その中心的な役割を果たさなくてはならないのは経営者です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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