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リスクと向き合う姿勢(5・終)

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2023/07/11 情報を更新いたしました。

現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビです。ブログを訪問いただき、ありがとうございます。

ビジネスにつきもののリスクと付き合うことは経営者にとって避けて通れません。そんなリスクとの向き合い方について5回にわたって、出張の時の航空会社を選ぶというケースを使って考えていく最終回です。
今回は最終回として、リスクとの向き合い方についてまとめていきます。

これまでに、リスクにつながる違い、起こる可能性、起こった時の影響、起こった時に可能な対処を見てきました。フルサービス航空会社と格安航空会社とのどちらを選ぶかで、リスクという面で考えると、機材故障などで出発が遅れるケースが一番大きな要素だと思われます。出来るだけ早く目的地に着ける可能性が高いのはフルサービス航空会社です。

今回の出張の内容によって、判断が違ってきます。また、実際に起こった場合、出来るだけ早く目的地に着くために航空券を新たに購入しなくてはならないなどの金銭的リスクについては判断が分かれます。この判断は、コストへの考え方が影響すると思われます。少なくとも、格安航空会社を選ぶ場合、状況によっては、他の航空会社の航空券を新たに購入しなくてはいけないことを想定して、準備しておくことは必要です。どちらの航空会社を選ぶかは、

到着時間にどれだけ余裕があるか?
今回の出張の目的を果たす上で、遅れることの影響はどれくらいなのか?
格安航空会社を選んだ場合、他社の早い便に乗るためにさらに通常運賃を支払う負担は可能か?
このような事態を想定した場合、元々の運賃の差額は合理的か?

これらのことを総合的に判断して選ぶことが必要となります。

ビジネスは選択の連続です。どの選択肢にもリスクがあります。私が気になっているのは、リスクへの検討が不十分なまま、意志決定されていることをしばしば見かけることです。検討自体をしていないケースもあります。検討した上で、自社には起こらないと無視するケースも見られます。いずれも、リスクとの向き合い方としては問題があります。特に、発生確率の高いもの、発生した時の影響が大きいものは無視するのは問題です。

リスクを考えることは、起こって欲しくないことが起こることを考えることです。しかし、結果責任を負う立場でもある決定権者にとって避けてはならないことでもあるのです。

あなたの会社では、リスクときちんと向き合っていますか?

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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