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【年度の変わり目では遅いこと】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
年度の変わり目の時期です。
仕事柄、新しい年度の方針などを聞く機会も多いです。
その時に感じることがあります。
このタイミングでは遅いのではないか、ということです。


多くの会社では、年度の始めに、新年度の方針が発表されます。
今後一年の方向性を考え、決めることは大切です。
その方向に向けて社内を動かすために、伝えることも大切です。
しかし方針を発表するのは、このタイミングで良いのでしょうか?
方針が発表されると、それに伴い、新たな課題も発生します。
課題が決まれば、どのように取り組むかを考えなくてはなりません。
そして実行に移れるのは、どう取り組むかが決まった後です。
年度の変わり目に方針に考え、発表すると、具体的にどのように取り組むのかを考えることになります。
考え、決めるには時間がかかります。
日常業務はありますし、イレギュラーで対応しなくてはならないことも発生します。
どう取り組むかを考えることは先送りされます。
そうしている内に、月日が流れていきます。
年度の後半になると、今年度中に成果どころか着手することも難しくなります。
そして、着手もされないで、課題は何度も次の年度に繰り越されていきます。
このようなことが起こっている会社を多く見かけます。
方針や課題は、考え、決定し、伝えることも大切です。
しかし最も大切なのは、具体的に取り組むことです。
毎年、取り組めていないまま先送りされている課題が多いならば、方針を発表する時期が年度の変わり目では遅いのかもしれません。
新しい年度の始めに合わせて、実行し始められるくらい具体化されていることが必要かもしれません。
決めたことを実行出来るのが、現場力の強い会社の特長の1つです。
そして、それを実現出来るのは、大切な経営者の現場力の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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