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【人に動いてもらいたい時に伝えること】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスでは人を動かすことが必要です。
人に動いてもらおうとする時、何を伝えていますか?


ビジネスでは、人に何か行動してもらうことが多くあります。
社員や部下には業務をしていもらわなくてはなりません。
取引先に協力を依頼することもあるでしょう。
銀行や関係各所から了承や許可を得なければならない場面もあるでしょう。
そして、もちろんお客様には買っていただかなくてはなりません。
命令、指示、依頼、説得、お願いなど、使われている言葉は違います。
しかし共通しているのは、他の人に何らかの行動をしてもらうように働きかけていることです。
人に動いてもらいたい時、どのような方法を採っているでしょうか?
察して欲しいと願いながら、匂わせることもあるでしょう。
しかしビジネスでは多くの場合、言葉で何をして欲しいか伝えます。
そして、その時セットとして伝えているのは、理由です。
相手に希望通りに動いて欲しいのですから、相手に納得してもらえる理由を伝えると思います。
いわゆる、まっとうな理由です。
そこでよく使われる理由は、大義名分の立つもの、正当性の高いもの、つまり正論です。
しかし、理由をしっかりと考え、準備し、伝えても、なかなか人は動いてくれません。
そもそも、それが正論であっても、人はその通りには動きません。
すべきは必ず行い、すべきでないことをしない人は、どれだけいるでしょうか?
正論を振りかざし、どれだけもっともな理由で説得したとしても、それだけで人は動いてくれないのです。
ところで、その正論は、動いてもらいたいと思っている人の本心でしょうか?
自分がしたいことのため、あるいは自分にとって都合良く動いて欲しいというのが本音ではないでしょうか?
そのための、きれいごとではありませんか?
このように、自分の希望を正当化するために、正論を使う人が多くいます。
そしてさらに、受け入れてもらうために、お世辞を言う人少なくありません。
相手の気分を良くさせようとしているのかもしれませんが、これも逆効果となることが多いです。
本音以外のものは、いずれ見透かされるものです。
本心でない正論を振りかざせば振りかざすほど相手の気持ちは離れていきます。
相手の気分を良くしようと言葉を重ねれば重ねるほど、相手には不信感が募るものです。
いずれにしても、きれいごとは響かないのです。
きれいごとでやお世辞で動いてくれる人は、元々その人のために出来ることはしようと思ってくれている人です。
もっともな理由も、もちろんお世辞なくても、依頼すれば受けてくれる人です。
しかし、そうではない人にも動いてもらわなければ進まないのがビジネスです。
そのような多くの人にとって正論もお世辞も効果がないだけでなく、逆効果になることを理解し、どうすれば人が動いてくれるのかを考え、実行しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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