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朝令暮改が社員のやる気を削ぐ

自動車の中でお互いそっぽを向く二人の男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

社員がやる気をなくす原因はさまざまです。主な原因の中に経営者の朝令暮改があります。

朝令暮改とは、言葉通りでは、朝に命令したことを、夕方には中止する命令をしたり、内容を変えたり、延期したりすることです。同じ日の朝と夕方ではなくても短期間の間に指示したり命令したことを変える時に、朝令暮改と言われます。

一度指示、命令されれば、社員はそれを実行するために準備し、実行に取り掛かります。その他の業務もありますので、通常よりも負担が増します。しかし、その後、指示や命令を取り下げられたら、それまでにしたことは無駄になります。その指示や命令がなければ、追加の負担はなく、通常の業務が遂行出来たはずです。当然、無理をしながら指示に従おうとしたのに、それが無駄となれば社員は不満を感じます。

指示や命令は遅すぎてはならず、適切なタイミングで行わなくてはなりません。もちろん、朝令暮改と批判されても、指示や命令を変えなくてはならないことがあります。環境や条件が変われば、変えなくてはならないこともあります。

変えなくてはならない場合、しなくてはならないことがあります。それは、きちんと変更の理由を伝えることです。いわゆる説明責任を果たすことです。

正当な理由があっても、結果として社員に無駄なことをさせたことになります。通常の指示や命令では必要ないかもしれません。しかし、短期間の間に変更した場合は、指示通りに動いてくれたことに感謝も伝える方が良いでしょう。少なくとも、努力を労う必要があるでしょう。

ところが、変更に正当な理由がない場合は、社員は不満を感じます。忙しい中、無理して準備などを進めた場合は、不満を通り越して怒りを感じる人も出て来ます。正当な理由がないと思われても仕方がないケースはいくつもあります。

  • 環境や状況も変わっていない
  • 調べれば分かる情報を入手せず考慮にいれていない
  • 影響があることが分かることを考慮していない

などです。つまり、意思決定に必要なことをしていれば当初の指示や命令をしなかったと思われるケースです。これが本当ならば、指示した経営者に落ち度があります。

経営者に落ち度はなく、朝令暮改がやむを得ない場合は、仕方がないのに文句を言うな!という気気持ちがあるかもしれません。無駄なことをさせたことで悪いと思っているけれど、ばつが悪いからかもしれません。

経営者の指示や命令は重いものです。経営者の指示や命令で社員は振り回されます。まず大切なのは、説明責任の果たせる意思決定を行うことです。

一度した指示や命令を変更する場合も同じです。説明責任を果たせる正当な理由のある決定でなくてはなりません。人は理由が正当であるかどうかに関係なく、無駄な努力だったと知れば徒労を感じるものです。変更や修正をしなくてはならない場合は、社員に理由を説明し、協力に感謝し、労うことが必要です。もちろん、正当でなければ、社員は指示した経営者に対して不満や不信を感じ、やる気にも影響するでしょう。

変化の激しいのがビジネスです。朝令暮改は避けれらないことも多いです。変更しなくてはならないのであれば、遅延なく行わなくてはなりません。その決定を下すのは経営者です。指示も命令も変更も説明責任を果たせるように行わなくてはならないのは大変なことです。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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