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注目の「共感」を活用するポイント(1)~受け止め方~

 コーチングやビジネス・コミュニケーション、営業

さまざまな場面で有効なスキルとして
「共感」が話題になります。


しかし、使ってみた人や、使おうと勉強した人の話を聞いてみると、
効果がない
共感なんて出来ない
しても意味がない
などと、効果に疑問を持っている人が多い印象です。


効果が出ない理由は、大きく分けて二つあります。
1.「共感」の定義を間違って理解している
2.使いこなすスキルが身についていない
です。


今回は、「共感」の定義を、
具体的な場面でのケースを元に
考えてみます。


 「共感」に近い言葉として、

同意、同情などの言葉があります。
多くの人が、
ほとんど同じような意味に理解していたり、
区別なく使っていたりしている人が多いです。
また、使おうとした時には、
一層その違いが分からなくなっていて混乱してしまう
ケースが多いと感じています。


例えば、
仕事上のミスで、上司に叱られ、落ち込み、
上司に腹を立て、仕事に集中出来ない

上司は自分に対して冷たい
という話を聞いているとします。


多分、「共感」を学んだ人なら、セットで「傾聴」のスキルも学び、
大切さも理解していると思います。
そこで、いきさつを質問します。

そして、本人が、、
起こったことをどのように受け止め、
どのように考え、
どう思ったり感じているかを
聞いていきます。


聞いている間に、聞いている人にも
さまざまな感情が湧いてきます。


湧いてくる感情は、

大きく分けて三つのパターンに分かれます。
1.同情
2.同意
3.反発
です。


1.同情
上司はひどい奴だ
かわいそうだ
と、本人の感情と同調します。
特に親しい人や、好意を持っている人の場合
同情するケースが多いです。

2.同意
本人が腹を立てたり、上司が冷たいなどの
判断が妥当であると考えます。
対象が感情か論理かの違いはありますが、
同情と同様に、近い人に対して、
同意するケースが多いです。

3.反発
上司の対応の方に理があると感じた場合、
腹を立てたり、仕事に集中出来ない相手に対して、
批判的な気持ちが起こるケースです。

人の話を聞いていると、通常、
上の3つのいずれかの感情が起こります。

この3つはいずれもコミュニケーションで機能する
「共感」とは違います。

「共感」には、判断は入りません。
同情や同意は、相手が正しい。
反発は、上司が正しく、相手が間違っている
という判断が根底にあるから起こる感情です。

「共感」は、
何が起こり
起こったことを「本人が」どのように認識し、
それを、どのように判断し、
どのように感じているか
を理解することです。

自分自身の判断基準から離れること、
これは簡単なことではありません。

この「共感」はあくまでも出発点です。
ここから、次の段階へと進んでいきます。

(続く)
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