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【伝えにくいことを伝える?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスでは、相手が聞きたくないことでも伝えなくてはならないことがあります。
しかし、それを苦手にしている人が少なくありません。


誰でも、相手が聞きたくないと思われることを伝えるのは、楽しいことではありません。
例えば、相手の行いを注意したり、無理そうなことをお願いしたりすることです。
関係の深くない相手ならば、問題のある行いは注意しないで済ますことも出来るでしょう。
お願い事ならば、関係が悪くなっても良いと思って、思い切って言えるかもしれません。
しかし、ビジネスの関係は微妙です。
要らないことを言って、相手の機嫌を損ね、関係が悪くなるかもしれません。
もちろん注意して感謝されることもあるでしょう。
すんなりと依頼を受け入れてくれるかもしれません。
しかし、関係が悪くなるリスクはありますし、その影響を考えると躊躇したくなるものです。
しかし、相手の機嫌を損ねる可能性があっても、伝えなくてはならことがあるのがビジネスです。
そして、伝えるべきと頭で分かっているけれど、伝えられずにいる人は少なくありません。
言うべきことを言えないでいる人がしていることは、概ね共通しています。
何となく匂わせて、相手が気付いてくれることを期待しているのです。
しかし実際には、なかなか気付いてくれないので、困っています。
そして中には、気付いてくれない相手の勘の悪さを批判する人もいます。
遠回しに伝えても、伝わらないことに困っている人が、率直に伝えない理由は何でしょうか?
多くの人は、相手への配慮だと言います。
しかし、それは本当に相手への配慮でしょうか?
厳しい言い方ですが、逃げているだけではないでしょうか?
伝えたことで、相手の機嫌を損ね、関係が悪くなることを恐れていませんか?
お願いして、受け入れられない結果と直面することを恐れていませんか?
もしそうならば、相手への配慮ではなく、自分の保身のために伝えていないのと同じです。
中には、相手への配慮ではなく、遠慮していると言う人もいます。
しかし、遠慮も配慮も結局同じことです。
伝えなくてはならないことは、相手が聞きたくないことであっても、いつか伝えなくてはなりません。
遠回しに伝えても伝わらない状態が続いていれば、きちんと伝えなくてはなりません。
伝え方を工夫することは大切ですが、必要以上に引き伸ばしてもいけません。
自分の本心を偽らず、相手の心情の配慮しながらも、伝えるべきことを伝えられるのも、コミュニケーション力の一部です。
そして、これが出来ているのも現場力の強いビジネスパーソンの特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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