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【1つのことに集中しないと議論は進まない】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
会議などで議論がスムーズに進まない場合、原因はいくつかあります。
その1つは、1つのことに集中出来ていないことです。


何かを考える時のことを思い出してみて下さい。
アイデアを考える
評価する
判断する
関係があることが浮かぶ
などなど、これらのことが同時に起こっています。
あるいは、次から次へといろんなことを思いついて広がっていきます。
人の頭はすごい能力を持っています。
しかし、思いつくまま、頭に浮かぶままに任せていると、堂々巡りになります。
いろいろ考えたけれど、アイデアがまとまらない、決められないことになります。
一人の頭の中でもそうなのです。
ましてや会議などのように、複数の人が一緒に考えると一層混乱するのは当然です。
スムーズに進んでいない議論を観察していると分かることがあります。
結論に向けてのプロセスを進めているはずなのですが、振り出しに戻ったり、いくつか前のプロセスに戻ったりします。
その原因は、1つひとつのプロセスをきっちりと終わらせていないことです。
では、なぜ1つひとつのプロセスが完了しないのでしょうか?
それは一見プロセスに従って進めているように思えても、実際には複数のプロセスが同時に扱われており、中途半端に終わっているからです。
典型的なよく見られる場面は、原因究明のために事実を整理している場面と、解決策などのアイデア出しをしている時です。
事実を集めているのに、発言の中に意見や評価が入り込みます。
場合によっては、どこに原因があるかまでが加わることがあります。
アイデアを出している場面で、アイデアに対する良し悪しなどの評価や判断が入り込みます。
いずれも分析や評価は、その次のプロセスで行うものです。
なぜ、そうなってしまうのでしょうか?
人は誰かが意見や評価を発言すると、その意見に反応して、無意識の内にさまざまなことを考えてしまいます。
そうなると、事実を思い出したり、アイデアを考え出すことが難しくなります。
今しているプロセスに集中させるのに重要な役割を果たすのはファシリテーターです。
しかし、参加者全員が、その大切さを理解し、今していることに集中出来るのが、現場力の強い現場に必要な要素の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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