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部下に頼られる管理職に必要なもの

管理職の現場力の図
2023/12/08 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

管理職は部下から頼られる存在でなくてはなりません。そのために必要なものは何でしょうか?

以前ブログにも書きましたが、まず部下から信用されていなければなりません。手の施しようのないほど大問題になってからならともかく、そうなる前に相談し、頼る相手は信用している相手だからです。もちろん、信用出来る相手であれば良いわけではありません。

もう1つ必要なことがあります。それは、問題を解決する力があることです。では、問題を解決するには、どんな力が必要なのでしょうか?問題が大きければ、直属の管理職のさらに上位の役職者を説得することが必要でしょう。他部署の協力を得ることが必要な場合もあるでしょう。取引先の協力が必要なこともあるでしょう。もちろん、お客様に理解していただき、何か了承していただかなくてはならないこともあるでしょう。

つまり問題が大きければ、自らの部署からすると外部との交渉力も必要になります。しかし通常、このような大問題は、頻繁に起こるものではありません。むしろ部署内で対処可能な実務上の問題がほとんどです。

ところが現在、この実務上の問題は、管理職にとってかなり厄介なものになっています。かつては、業務に必要な知識やスキルの種類は多くありませんでした。部下がしている仕事は全て、管理職が実際にしたことがあるもので、部下よりも知識も経験も豊富でした。今は違います。業務に必要な専門知識は多岐にわたっていますし、同じ種類の知識でも年々変化しています、当然今実務をしていない管理職が、部署内の業務に必要な全ての知識やスキルを持っているわけではありません。ですので、部下から相談されても管理職一人では、手助け出来ないどころが、解決法を示すことも出来ない可能性が高くなっているのです。

そこで現実には、必要な知識を持っている他の部下や部外の協力を得て、対策を考え、対策を実行することになります。そのために必要なのは、他の人が持っている知識やスキルを生かすことです。一言で言うと、コーディネートする力が必要なのです。

そして、もう1つ必要なのは、人を巻き込み、協力してもらう力です。管理職が部署の業務を行うのに必要な知識やスキルの全てを持っていることは難しくなっています。そのような状況の中では、管理職に求められる実務能力も変わることが必要です。自分は持っていない知識やスキルがあっても、全体を管理運営し、必要な支援も出来るのも、これからの管理職に重要な現場力の1つです。

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