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【同一労働同一賃金の実現は難しい】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
働き方改革の一部として同一労働同一賃金が求められています。
なかなか難しいことのようです。


同じ仕事をしていれば、支払われる賃金も同じ
平等ですし、もっともなことで、良いことだと思われます。
しかし現実に当てはめようとすると、課題も多く見つかります。
同一労働同一賃金が求められる背景には非正規労働者と正社員との待遇の差があります。
非正規で働いている方の中には非正規の働き方を望んでいる人もいます。
しかし、正社員として採用されないことが理由で非正規で働いている人もいます。
このような人たちが、同じ仕事をしながら待遇面で大きな差があるのは問題です。
いずれにしても、この問題を解決する上での課題は人件費です。
正社員の待遇を下げるのも難しいです。
かと言って、非正規の人を全員正社員にして同じ待遇にすると人件費が膨れ上がり、経営が成り立ちません。
よく言われるように、これを解決するには、生産性を上げるしかありません。
しかし一朝一夕に改善することはありません。
この問題が解決するには、しばらく時間がかかると思います。
一方、正社員であれば問題ないのでしょうか?
正社員であれば待遇は同じのことが多いと考えがちですが、実はそうではありません。
正社員でも、さまざまな雇用形態を持っている会社は少なくありません。
例えば、勤務地を限定するのとしないのと分けた雇用を行っている会社も少なくありません。
その場合、勤務地域が限定的な社員は、いくら経験年数が長く成果を上げていても、どこにでも転勤する雇用形態の社員よりも給与は低いです。
会社の都合で転勤させることが出来ることは、会社にとって価値があることは間違いありません。
しかし、現場の生産性への貢献度と待遇との間で整合性が取れていないことは、別の問題を引き起こします。
地域限定で待遇は悪いけれど、貢献度の高い社員のモチベーションに悪影響を与えるからです。
非正規と正規、同じ社員の間での待遇の違いは、最終的には働いている人がフェアだと感じるかどうかにかかっていますが。
多くの社員がフェアだと感じられる制度を作り、運用出来るかどうかが、現場力を引き出す上で重要な要素だと考えています。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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