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有言不実行も悪くない

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2021/09/15 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

有言実行は、良いことだと言われています。
本当にそうなのでしょうか?

プロ野球選手のイチロー選手が、引退を発表しました。
阪神淡路大震災が発生した年、仰木監督率いるオリックスが優勝した時の中心選手の1人です。
私にとって、思い入れのある選手の1人です。

そんなイチロー選手が引退会見の中で印象に残っている言葉があります。
それは、最低50歳まで現役でプレーすると宣言していたのに、45歳で引退することについての言葉です。

有言不実行です。

しかし50歳まで現役でプレーすることを目指していなければ、45歳までプレーすることも出来なかった。
このような言葉です。

この言葉を聞いた時、アップルの創業者、故スティーブ・ジョブス氏の言葉を思い出しました。
ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってこと。
という言葉です。

一般的に、今まで通り頑張れば出来ることよりも少し難しいことを目標とする方が良いと言われています。
あまりに高い目標は、途中で諦めてしまいやすいです。
そして公言した目標を達成出来ないと、自尊心に傷がつきやすいからです。

ところがイチローもスティーブ・ジョブス氏も、ベストを尽くしても達成出来ないと思うようなことに挑むことが大切だと言っています。
そのような目標を他人に言えば、夢のようなことを言うなと言われ、現実を見ろと言われ、諦めるように諭されるか、内心バカにされる可能性が高いです。
達成出来なければ、信用を失うと考えるかもしれません。
かなりリスクの高いことです。
そのため、有言実行の有言で掲げる目標は、頑張れば出来る可能性の高いものを選ぶことが多くなります。

しかし、夢みたいなことだけれど、実現出来たら素晴らしいと思うことを目標にすると、どうでしょうか?
有言不実行になる可能性は高いでしょう。
その代わり、無難に立てた目標よりも高い結果を残す可能性は高くなるでしょう。
そして、挑戦している人たちは、苦しいけれど、一方でワクワクして挑戦を楽しんでいるのだと思います。

目標の立て方もさまざまです。
どのような目標が適切なのかは、人の考え方や性格によって違います。
そして、それは個人だけでなく、会社や現場にも同じことが言えます。
その人や会社にとって適切な目標を立てているのも、必要な現場力の1つです。

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