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【社員に検討を任す時に経営者が整えなくてはならない環境】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
現場の社員に改善などの検討を依頼する場合、いくつか整えなくてはならない環境があります。
その中には、当たり前のことなのに、現場任せにしておくと簡単には整わない環境もあります。
これは経営者が率先して整えなくてはなりません。


その代表的なものが、時間の確保です。
時間の確保を現場任せにしておくと起こる問題は2つあります。
1つ目は、後回しにされることです。
日々業務を抱えている社員が時間を確保するのは簡単ではありません。
さらに、会議などのために現場を離れることは、他の社員に負担をかけることもあります。
そこで、会議の日程を決めることは後回しにされやすのです。
検討を後回しにしないためには、忙しい業務の中で、きちんと会議の時間を決め、確保すること重要です。
もう1つの問題は、参加者がきちんと参加しないことです。
現場では、さまざまな事態が起こるものです。
中には緊急に対応しなくてはならないことも起こります。
参加者本人が直接担当していることに起こることもあれば、同じチーム内に起こり手助けが必要な事態になることもあります。
そんな時は、会議に参加するどころではない、と思いがちです。
それが、社外のお客様に関わることの場合はなおさらです。
それでも状況によって、会議に参加することを優先させようとするには、経営者の判断とお墨付きが必要です。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、少なくとも1ヶ月先までの会議のスケジュールを決めるように勧めています。
また、参加者の選定にも経営者に関わってもらうことを勧めています。
さらに、会議への参加は経営者の命令であって、その優先順位が高いことを経営者から伝えてもらうようにします。
現場に任しておけば、会議は開催され、きちんと参加するとは限りません。
会議に参加する環境を整えるには、経営者にも果たさなくてはならない役割があるのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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